闘うもやし 食のグローバリズムに敢然と立ち向かうある生産者の奮闘記

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闘うもやし 食のグローバリズムに敢然と立ち向かうある生産者の奮闘記

  • 著者名:飯塚雅俊
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2017/01発売)
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  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062202053

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内容説明

深谷市で親子2代、50年にわたってもやし栽培業を営む飯塚商店の飯塚親子は、大手スーパーから「いまどきの大量生産もやしをつくるか、従来のもやしづくりにこだわるか」と迫られ、後者を選んだため、あっさり取引を打ち切られました。 資本の論理の前に「当たり前のきちんとしたもの」が屈服するのか? 「もやし屋」飯塚雅俊52歳がいまなお継続する奮闘の軌跡を、自らのペンで綴ります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

78
著者はもやし屋さん。父親が起こした店を継いだ二代目。ある日スーパーから取引を中止される。そこから二代目の奮闘が始まる。子供の頃に見た両親の仕事に打ち込む姿や自分の体験談と一緒に語られる。もやしというのは昭和30~40年代に多く流通を始めた割りと新しい野菜であること、背景にはインスタントラーメンの普及があることも知った。なにより普段食べているもやしと著者が作っているもやしは別物であるということ。スーパーやドラッグストアに売られているもやしは情けない値段。食べ物を客寄せパンダにするなとも書かれていた。同感2017/10/24

けんとまん1007

44
熱い思いの溢れる1冊。改めて、もやしを考えてみた。書かれているとおり、気が付くと、太くて白くて根っ子もなくて・・になっていた。他の野菜と同じで、味が薄いだけでのものに。本来の味・風味がなくなってしまっている。それに、慣らされてしまっている。それに対して、自分から新たな取組をすることで、活路を見いだしていく。生産者だけなく、消費者、流通にかかわる人・・・いろいろな視点で考えること。まっとうとは何か、ここに尽きる。2021/08/14

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

35
安ければ安いほど良いと思いがちですが、其れを追及し過ぎると、こういう昔ながらの伝統とか良さが失われるんだなと痛感。もやしについて勉強になりました。たまには昔ながらのもやしを買ってみよう。2017/06/02

あじ

34
【もやし】とはスプラウトと同意の総称名だったんですね。だからどの豆のもやしを“ほんもの”と断定するのか、その点がまず疑問でした。飯塚さん一家は『ブラックマッペ』に拘っていますが(当時主流だったらしい)、もやしにだって種類があって当たり前だと思うのです。現在の定番『緑豆太もやし』を選んだのは紛れもない消費者です。価格で選ぶにしても、味や食感の好みにしても継続して買ってきたから主流になり得た。販売者と消費者の無理解は、生産者側からの食育がなかったからではないか。その活動をようやく今になって始めたようですが…。2017/02/18

MOKIZAN

25
私事ですが、拙宅で日頃買っているのは一袋17円、理由は言わずもがな(気になって覗いたS城石Iは68円だった)。もう一つ悪態を許してもらえるのなら、モヤシ単品に「美味!」を求めたことは恐らく無い。それゆえ同い年の著者の想いの語りに、まさに汗顔の至りだった。が、いい品だけに相応に味わうのは難しいだろうな。読みながら思ってた「もやしと豆腐とホヤに旅させちゃいけないんだろう」と、抱えた水から悪くなってくもんだ。そういえば低学年の頃までもやしは、写真のように八百屋で桶からザルで水切りしたものを買っていたっけ。2016/12/16

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