内容説明
「わけあり円十郎江戸暦」シリーズ第3弾! 攫(さら)われた娘を悪党たちから救うため、必殺の斬撃に円十郎が挑む! 身代金目当てで娘を攫われた商家の主が、噂を頼りに、口入屋の安田屋に居候している橘円十郎を訪ねてきた。二人の牢人仲間・馬淵重蔵と宇佐美又八郎とともに、娘を救い出す仕事を引き受けた円十郎は、元岡っ引きの茂平や闇蜘蛛組の山中らの助けを借りて、人攫い一味の塒(ねぐら)を突き止めることができたのだが……。一味の牢人が遣う奇剣“稲妻落し”を、円十郎の直心影流は破ることができるのか。待望のシリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
20
今回は身代金目当ての誘拐犯から娘を救いだす依頼、円十朗とに同じ稼業の重蔵と又八郎と元岡っ引きの茂平、円十朗を影ながら護衛する闇蜘蛛組の山中小十郎、いつものようにすっすら読めた。少し何かのイレギュラーがあれば良いなと思う。2013/10/19
雨巫女。@新潮部
10
《母‐図書館》今度の相手は、営利目的の誘拐犯グループ。一味の浪人が剣の使い手で奇剣「稲妻落し」という技を使う。ついには、居候先の娘さんまで、誘拐されてしまう。ハラハラドキドキでした。2013/05/21
Totchang
9
国家として人さらいをした北朝鮮のような例もありますが、現在では人さらいは犯罪として旨味がないということになっています。現代でも女児の監禁が報道されることがありますが、お金が目当てでないだけに厄介です。さて、拐かし一味一番の剣豪が使う技が「稲妻落し」。円十郎は直心影流をもとにその技に工夫を加えるのでした。。2019/02/23
雅
1
早々と敵と最初の斬り合いがあったり、一番の難敵を斬ってから尋問する相手を捕らえたり、いつもとは違う展開。2017/12/15
あかんべ
1
鳥羽作品に慣れているひとは、さくさく読める一冊。武士2町民3に対して武士3町民2で対抗するに人質を取られているにしても、作戦にもう一つ工夫があってもよいのではと思った。2011/12/12