内容説明
文豪・阿川弘之が残した昭和の極上エンタメ小説! 自動車解体業=通称・ぽんこつ屋の青年と御嬢さん女子大学生が出会った。生活環境も考え方も違う二人がいつしか心惹かれてゆく。はたしてゴールやいかに? 昭和30年代を舞台に交通戦争、女子大学生の急増、戦争の影など、昭和の世相や風俗を背景に、夢と希望を追い求める二人のラブストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
51
昭和のエンタメ小説と言ってもいいと思います。昭和を背景に、夢や希望が描かれていました。まさに青春小説と言って良いでしょう。私の知らない昭和が描かれているのに、何故か知ってるような昭和。いい時代だったと言っても良いですね。2022/07/20
あきまこ
11
2016年10月10日に出たばかりなんですね、レビュー一番乗りいただきました。食に纏わるエッセイで阿川佐和子さんを知り(昔、たけしのテレビタックルだかでも拝見しておりました)、そのお父様が非常に怖かったということで何となく気になっていました。そのイメージとは合わない、何とも緩い世界が繰り広げられていました。いや、空襲や戦争孤児、交通事故死など書きようによってはいくらでも悲しく深刻になる内容も含まれてはいるのですが、和子とまけとし君の毎日の過ごし方が、読む側にリズムとニヤニヤ笑いを起こさせるのでした。2016/10/17
きょうりゅう🦕
9
1年ぶりに読みました。本当に可愛いお話。大好きです🚗ハラハラもなく、上手く行きすぎなくらいですが...みんなのキャラクターが本当に愛おしいのでニコニコしながら読んでいないかとふと電車内で心配になります。和子も美沙子も、そしてまけとしクンも、みんな応援したくなるし、見ていて気持ちのいい爽やかな性格をしています。時代特有の言葉遣いも癖になります。普段、恋愛をメインとしたお話はあまり読まないのですが、昭和の恋愛は今と全く違う感覚だったりして、新鮮で楽しく読めます。まけとしくんと和子さんのこれからに幸あれ!2024/10/17
きょうりゅう🦕
9
昭和30年代の本が読みたくて選書しました。最初に大きな事件が起こりますが、それ以降は人の日常を色んな視点から覗いているような気持ちになりました。登場人物、みんな愛しく可愛らしいです。ページ数はかなり長いのに、時代が垣間見える言い回しや文化が面白く、あっという間に読んでしまいました。同じく阿川弘之さんの『カレーライスの唄』と似たような要素もあり。和子は元気でハツラツとしていて頼もしいし、まけとし君はぼんやりしていながらも芯がある、2人ともこれから楽しい家庭を築いていけそうなだなと思います。2023/11/09
ごんぞう爺さん
5
1959年から連載された新聞小説。兄の交通事故死をきっかけに出会った和子とぽんこつ屋の勝利との恋の行方の物語。女子大生と学歴の無いぽんこつ屋と言う格差も時代背景と共に描かれています。つっけんどんな勝利が和子への恋心から少しずつ変化して行く様が、じれったく感じながら読みました。2017/08/15
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