内容説明
東京は下町。昭和の雰囲気が残る三ノ輪に、評判の食堂がある。そこはいま大騒動の最中だった。隠し子騒動で三代目の長男が失踪。五人兄弟の次男、柊一が急きょ店を継ぐことになったのだ。近所でも器量よしと評判の兄弟だが、中身は別。家族の危機にてんやわんやの大騒ぎ。だが柊一の料理が大事なものを思いださせてくれる。それは、家族の絆。ときに涙し、ときに笑う。おいしくて、あったかい。そんな、懐かしい食堂あります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
199
東京は三ノ輪の食堂『食事処、三ノ輪みけねこ』が舞台の人情溢れる話!でてくる料理は至ってあたりまえの料理ばかりですが、コロッケはめちゃめちゃ食べたくなりましたね。このコロッケは惹かれるわ!親子愛、家族愛、お店に対する愛情が読んでて心地よいですね。それにしても杏ちゃん、大人びすぎでないかい(笑)ラストが良かったですね。子を思う母の愛情に、ただただ涙が溢れました。2019/01/18
スズ
104
五人兄弟の次男の柊一は、実家の食堂を経営していた長男が隠し子の娘を置いて失踪したことで、食堂を一時的に継ぐことに。柊一は兄弟達と共に娘の杏を育てながら、下町の食堂を切り盛りしていくが…。大手チェーン飲食店からの妨害を受けつつも、お客の好みをしっかりと理解しながら、お客の笑顔のために料理を作り続ける柊一の姿が良い。お母さんの料理というのは、大人になっても心に染み渡りますね。柊一が栗丸堂に興味を示していたので、仁と葵がいるあの店をいつか柊一が訪れるかもしれないと思うと、感慨深くなります。コロッケがすごく旨そう2016/12/25
aquamarine
87
食堂を継いでいた五人兄弟の長男が突然現れた隠し子を残して失踪。有名シェフとなっていた次男がピンチヒッターとして食堂を切り盛りしようとするお話。下町の個人経営だからこそ持っている良さや辛さなどとても興味深く読むことができました。ぎくしゃくしていた家族が少しずつ絆を取り戻していくのはとても良かったです。近所のチェーン店の店長がとても悲しい。彼がそうなった理由も。また隠し子杏は頭が回りすぎ、気が回りすぎで、6歳という設定が不思議で仕方ありません。色々な謎を残しているので続きを楽しみに待ちます。2017/06/07
佐島楓
71
お料理が美味しそうなのと、ベタだけれどほろりとさせる展開がよかった。癒されたいときに読みたい一冊。2017/01/06
fwhd8325
61
ほっこりしていて、安心して読めました。子供の頃にあったホームドラマの世界です。こういうドラマを見て、善悪を学んだんだなと思います。2017/03/19
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