角川ソフィア文庫<br> 芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰

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角川ソフィア文庫
芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰

  • 著者名:田中優子【著者】
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  • KADOKAWA(2016/12発売)
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  • ISBN:9784044001926

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内容説明

江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。

はしがき 「芸者の時代」
序 芸者とはそもそも何者か
第一部 江戸の芸者とその歴史
踊り子から芸者へ
深川芸者の発生と実像
色を売ること売らないこと
幕末の芸者たち
第二部 明治の芸者 その栄華と終焉
祗園と柳橋
雑魚寝のこと
名妓たち
水揚げのこと
芸者遊びとは何か
日本的サロン文化
エピローグ「のんびり」の世界
あとがきに代えて 芸者のかたち
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

50
江戸力強化月間⑩。の、つもりで読んだんですけど、谷崎や吉井勇の時代が主だったかな、と思います。江戸の文化って芸と色、という最近思っていることを明文化している本でした。2022/06/08

宗次郎

5
幽女の如き~で廓関係に興味を持ったが娼妓と芸者を同一視している人はまだ多いだろう。芸者を中心にサロンが形成されてきたとすれば、そのトップクラスの人物は博識であったというのも納得がいく。自分の夫を元パトロンの嫁に寝取られても、嫉妬心を表に出さず受け流すという感覚は確かに今では理解出来るものではない。花柳界の隆盛は大きな社会変動がつきものらしい。維新後の没落士族の流入で、芸を持たない素人娘に負けてはいられないという芸者達の矜持もあったろう。大戦後一時期吹き替えしたのも斜陽族からの流入が原因だろうか。2017/03/09

ルミナス

4
およそ今の風俗感とはまったく異なる世界。 芸事だけでも色事だけでも粋ではない。 男も女も穏やかに雑魚寝をする世界。2019/08/20

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