内容説明
世界的に、ラジカセとカセットテープへの熱い視線が集まっている。
ラジカセの中古市場価格は高騰し、レコードショップではアナログに続いてカセット売り場が新設され、また、世界各地にカセットテープ専門店が新たに出現。
人気ミュージシャンたちもこれまでのCDやダウンロードに加え、カセットでのアルバムリリースを行い始めた。
デジタル全盛の中、ラジカセやカセットテープというアナログなカルチャー/テクノロジーへの注目はなにを意味しているのか?
このブームの日本における仕掛け人のひとり、松崎順一(家電蒐集家)を中心に、2016年、最も新しいものとしてのカセット/ラジカセの現在と未来とを明らかにする。
目次
アナログ・ルネサンス
いま、なぜラジカセとカセットか?
対談・宇川直宏×松崎順一―声なき声を受信するラジカセ+カセットのエクトプラズム
ラジカセあるいはBoombox、もしくはゲットー・ブラスターとその復権
デジタルのゲットーを破壊せよ―中西俊夫の語るラジカセとその未来
“チーズボイガー!”パンクとヒップホップが出会った時
ヒップホップ小史―ラジカセが鳴らしたヒップホップ
カスタム・ブームボックス・ムーヴメント
ラジカセのグラフィズム
あの頃のソニー、そしてラジカセー音響機器の未来に向けて
ほか