講談社学術文庫<br> 世界の食べもの――食の文化地理

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講談社学術文庫
世界の食べもの――食の文化地理

  • 著者名:石毛直道【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2016/12発売)
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  • ISBN:9784062921718

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内容説明

日本、朝鮮、中国、東南アジア諸国、オセアニア、マグレブ……。それぞれの風土や歴史と食生活の関連を探求し、日本の食事文化を位置づけたうえで、米・酒・麺・茶・コーヒーなど食べものから見た世界地図を描き出す。各地を探検し<食文化>研究を確立したパイオニアの手による入門書にして冒険の書。舌は世界を駆けめぐる。美味いものに国境なし。

目次

序 章 舌のフィールドワーク
I 諸民族の食事
第1章 朝鮮半島の食
第2章 世界における中国の食文化
第3章 東南アジアの食事文化
第4章 オセアニア──太平洋にひろがる食文化
第5章 マグレブの料理
II 日本の食事
第6章 米──聖なる食べ物
第7章 日本の食事文化──その伝統と変容
第8章 現代の食生活
第9章 日本人とエスニック料理
III 食べ物からみた世界
第10章 世界の米料理
第11章 すしの履歴書
第12章 麺の歴史
第13章 料理における野菜の位置
第14章 世界の酒──伝統的な酒の類型
第15章 茶とコーヒーの文明
第16章 うま味の文化
あとがき
文庫版あとがき
初出一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

81
原本が1995年とやや古いが、現代でも充分役立つ内容。お隣の国の食文化も言われてみればよく知らないし、自分の母国であってもすべてのルーツを熟知しているとはとても言えない。家庭での食をもっと大事にしないと、和食は衰退してしまうのではないかという危惧も抱いた。2020/01/17

ヨーイチ

25
題名通り文化人類学者による「食」の研究本。この先生の「麺の文化史」が大変面白かったし、勉強になった記憶が有り、無条件で購入。前半では主に東アジア、インド、チャイナ、朝鮮の食が紹介されている。昔の大国、先進国のチャイナとインドの影響が複雑なモザイクの様に混じりあっている。そして植民地時代の宗主国の影響がその上を覆う。箸を使うのが中国、朝鮮、越南と日本と言うのも不思議と言えば不思議。よく考えるとこんな習熟の困難な道具が広まったものである。その分、調達は容易そうだが。続く2015/05/28

マッキー

22
「すし」の起源や米食の位置づけ、そしてなぜ儒教の国ではご飯を残すことがマナーとされるのか、世界の食に関するいろいろなことを幅広く吸収できた。食べることが好きな私にとって、読んでて非常に楽しかったし、こういう食物の背景にあることを知るとよりいっそう食べ物をおいしくいただけるのではないかという気がする。2017/10/15

翠埜もぐら

14
ユーラシアを中心とした食文化について。初出が1980年代でさすがに30年以上たっていると随分様変わりしている部分も多く、もはや醤油、とうがらしなどはすっかり世界中で定着しているようです。主菜、副菜の認識が小麦主食の文化にはあまりない事だそうで、「ごはんとおかず」が世界共通概念でないことにびっくり。しかし日本は宗教的な問題から肉食がほぼ行われなかったということですが、平地が少なく耕作地が限られた日本では穀物を食べさせて育てる「肉」は生産性が悪すぎます。肉食しないことでむしろ食糧事情は多少とも良かったのかも。2021/12/27

まこ

9
本書にはヨーロッパの料理が直接紹介されず、植民地として支配されていたアジアの国々に料理が伝わり、現地に合わせてアレンジされたおなじみ料理として紹介されている。アジアの中でもそんなことがなかった日本はある意味異質な存在なんだろうか。お米や配膳の決まりに関して改めて解説されると日本が長年守ってきた伝統に裏打ちされていることに気づかされる。2019/12/29

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