ちくま文庫<br> 論語

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ちくま文庫
論語

  • 著者名:齋藤孝【訳】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2016/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480433862

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内容説明

「巧言令色、鮮し仁」「故きを温ねて、新しきを知る、以って師と為るべし」「今汝は画れり」―二千五百年もの間読み継がれ、多くの人々の「精神の基準」となった古典中の古典を、格調高い書き下ろし文で心に刻み、達意の現代語訳で味わう。温かく、刺激的で、ときには厳しく、ときにはユーモアが漂う孔子の言葉。いつでもどこでも、生き生きとした精神に出会うことができる新定番の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

51
2500年もの間読み継がれ、多くの人々の精神の基準となった古典中の古典「論語」。読んでみて孔子の世界観に触れてみると、これからも学び続けたいという意欲が湧く。論語の言葉を体に染み込ませ、引用できるようにしたいと思った。2021/08/25

ころこ

43
「賜や、爾は其の羊を愛しむ。我れは其の礼を愛しむ。」儒教は日本の保守性や官僚性、タテ社会と親和性が高く批判されて然るべきだ。他方で残された儒教の意義とは礼だと思う。ここでの礼とは形式や身体性のことだ。ウィトゲンシュタインの言語ゲームによると、文法は生活形式の一致だという。我々には礼が言語ゲームの回路として機能するのではないかと思いつく。社会から礼が急速に失われていることは驚くべきことだ。葬式をしないとか、墓じまいとか、年賀状じまいとか、コロナで急速に価値観が変わった。しかし元旦は礼が復活する日だ。2023/01/01

わたなべ

22
齋藤孝さん訳の論語。現代語訳に加え、書き下し文と本文も収録してある。理解しやすくするためか、かなり意訳していると感じる部分もあった。現代語訳を読み進めて、気になったり心に響く部分は書き下し文を見てみるのが読みやすいかと思う。ただ、さすがに本文は見ても全然わからなかった。日本人なら心に響く名言が必ずいくつかは(もしくはそれ以上)見つかることだろう。それと、基本的に弟子には愛あって厳しく言うことの多い孔子だが、顔回(顔淵)に限っては愛情(というか信頼の高さ)が異常で常にべた褒めなのも、読んでいて面白かった。2019/05/11

akira

21
Kindleにて。 論語ということで果たして読んで理解できるのかと不安もあったが、思った以上に理解ができた。原文はもちろん、書き下し文に加え、著者の日本語解釈文も添えられている。高尚な教えというよりは、実生活や実社会にもとづいた指導が多く、理解がしやすい。 現代にも通じるものがある。メディアの退廃をはじめ、無礼を平気で行う人達の多さ。いまは雑音に惑わされず、名著を求める時期としよう。 「礼にはずれたことは、見ず、聞かず、言わず、せず、ということだ」2021/11/14

ホシ

14
”不惑”が見えてきたというに、初めて『論語』を通読した(恥)。「三十にして立つ」とは言わずと知れた孔子の言葉であるが、30をとうに過ぎた小生はまだハイハイである(涙)。上段に読み下しと白文、下段に現代語が配置される。注釈や解説等はなく、それらを含める形で現代語訳(つまり意訳)されている。私のように『論語』の”ろ”の字も知らない者にとっては非常に読みやすく分かりやすい。ハイハイである事に卑屈にも上慢にもなることなく、無知なら無知の者なりに道を歩んで(這って?)、身を修めたいものだ。2018/01/03

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