内容説明
高価でお金持ちしか関係ないと思われがちな宝石。しかし、その意外な歴史はあまり知られていない。ティファニーやカルティエはどんな人物? ダイヤモンドの値段はどう決まる? 古代日本人から装身具が消えてしまった謎など、身を飾りたいという欲望とかかわる装飾品の歴史的変遷から、業界人しか知りえない取引の詳細まで、宝石に関する面白い話、満載。『ジュエリイの話』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
50
世界中の人々が魅了されてきた歴史、現代の技術をもってしても復元不可能な技巧、そして日本の技術が世界に与えてきた影響など、盛りだくさんで楽しい一冊。2016/08/27
いの
19
滅んだ民族を含めて世界に数ある民族の歴史の中には必ず宝飾品をみることができます。日本人の宝飾品の歴史はどうでしょう。実用品に装飾を施す文化をつくりあげ多国と全く違った装飾の歴史を歩んできたようです。面白いですね。宝飾品は時代が変われば役割にも変化があります。ボディペインティングを含め自己異化と自己同一性が共存しているのは現在も同じだと思いました。ルネッサンス時代を境にして御守りから富と権力を誇示する道具へと変化します。宝飾品から歴史を辿るのはとても面白かったですし、その時代の絵画を見たいと思いました。2019/07/12
ぱなま(さなぎ)
18
ジュエリーの類には興味がうすい性分なのだが、最近結婚指輪を購入したことをきっかけに突然ジュエリーへの興味が湧き手に取った本。ティファニーにカルティエ、有名宝石商やデザイナーの歴史と特色やデザインの違いなど、これを読んでから宝飾店めぐりをした方がブランドイメージだけで店を選ぶよりもずっと楽しかっただろう。文庫化の前にはバブル経済最盛期に出版された本だったようだが、今の私にとってのジュエリーは身を飾ったり資産にするというより、原始の人びとがそうしていたように精神的な拠り所にする意味合いが大きいと感じる。2019/07/11
放蕩長男
15
「女房子供に宝石屋を近づけると、ろくなことがない。わけのわからないものを、とてつもない値段で女共に売りつける連中だ」と世の男性諸君に思われていることが哀しい、と著者はこぼしていますが、そりゃそうでしょう。世界を跨ぐ独占禁止法があれば、即座に業界丸ごと潰されるほどに、競争原理に逆らって高価さを保っているような"宝石"という代物、単なる装飾品として買いたいとは思えませんもの。それは別として、宝石にロマンがあるのも事実。ジュエリーの歴史を、様々な角度から学ぶことができました。2016/09/12
はるき
12
宝石に関する歴史をサラリとお勉強。美しさに隠れた努力や欲望が興味深い。2024/05/08
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