内容説明
カウンセラーのアリスのいちばんの心配事は、虐待を受けている17歳の少女のことだった。ある日その少女から妊娠したと告げられたとき、アリスの脳裏に、同じ頃の自分の姿がよみがえった。流産、そして愛する人との別れ──いいえ、私は捨てられた……。「彼のお父さんが私たちを別れさせようとしているのよ。“冷血ブラッドフォード”と呼ばれる辣腕弁護士なんですって」少女の言葉に、アリスは凍りついた。ヘイズ・ブラッドフォード?かつて私を捨てたあのヘイズが、この少女の相手の父親なの?思いがけない再会を前に、アリスの心は激しく揺れ動いていた。■シルエット・スペシャルエディションから1994年に刊行された、MIRAではおなじみの人気作家エリカ・スピンドラーの貴重な作品をお届けします。胸を打つ愛の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
結構古い作品の再販です。12年前に交際していた二人の再会する物語ですが、変わっているのが再会の原因がヒーローの子供がらみだということ。読み進めていくと、ヒーローはヒロインの10歳年上で、付き合っていた当時はヒーローが大人としての見解で諸々あったものの、ヒロインからの別れを受け入れたことになっているけれど、後になるほどヒーローの頑固さや、独りよがりが目立ちました。最終的にいい人に仕立ててるけど、若干無理があるかなぁ。家の子に限ってタイプの父親で、ヒロインは良い人過ぎだし、仕事と私情を混同しすぎで疲れました。2016/12/15
Ogicch
0
この父にしてこの息子あり。息子は「若気の至り」の言い訳がたつが、いい年したオッさんが「ベビーシッター孕ませる」パターンはいただけない。 ヒロインはヒーローのことで頭がいっぱいで、仕事手につかず。こんな情緒不安定なカウンセラーにはかかりたくないと切に思う。2017/05/23