内容説明
刑事課に転属となったばかりの寺師真衣(てらしまい)は、二年前に発生して以来、いまだ解決していない、世田谷区資産家老人刺殺事件の書類整理を命じられていた。膨大な資料に唖然とする真衣だったが、偶然見つけた走り書きが気になり、勝手に捜査を開始。しかし辿り着いたのは古文書だった!? 困り果てた真衣は学生時代の恩師に解読を相談、中都大学史学科の牧之瀬聡真(まきのせそうま)准教授を紹介されたのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
22
う~ん、何となく読了(^^;この作家さんの緩い空気は好きなのですが、ちと緩すぎってかぼんやり…。ちと残念なり。2018/07/10
たこやき
19
迷宮入りした殺人の手がかりは、被害者が残した古文書。そこに書かれているのは江戸時代に発生した生首事件。生首事件を調べつつ、被害者の足取りを追って……。主人公・真衣じゃないけど、かなり細い糸を手繰っている感はある。しかし、テンポの良さ、そして、作中作と言えるだろう生首事件の存在が魅力的であるため、どんどん読み進めることができた。読み終わってみると、現代の事件と生首事件のリンクが弱いかな? とも感じたけど、でも、面白かった。2017/02/24
Norico
15
准教授?江戸ミステリ?タイムスリップものかしら??と思って読み始めたら、現代の事件の謎を解く鍵が江戸時代に起こった殺人事件にあるということで、古文書の切れ端片手に都内を巡っていくのが面白かった。刑事って、さすがにあそこまで自由に動き回れないだろう…とは思いつつ。確実に続編がありそうな終わり方ですが、まだ出てないみたいですね。今後楽しみにしてます2019/08/03
蕭白
6
久しぶりの新作なので楽しみにしていました。『A HAPPY~』を読んだ時の衝撃はありませんでしたが、楽しい時間が過ごせました。続きがあれば読んでみたいです。2016/12/18
ワンモアニードユー
5
スッキリさくさく。主人公コンビは好ましく愛らしい。周囲の人も暖かい。落ち着いて考えればリアリティは下の中という感じだか、ラノベと考えれば頷ける。悪い意味でなく。あふれる重厚感、圧倒的なリアリティと緻密な描写、でも面白くないというものよりかなりいい。爽やかだし、読んでみてよかったと思います。続編出すような描写でしたがどうなったのでしょうか。明日の新幹線移動で読むべきやったな。2018/11/28