内容説明
「男と女」である前の「あなたとわたし」でいるために──自身もセクシャルマイノリティである、タレント兼文筆家「まきむぅ」こと牧村朝子とその妻モリガとの対話形式で、LGBTに関する様々な問題&悩みについて楽しく議論。また、LGBTの歴史、そして多様な用語集、まきむぅ自身の想いなど、マンガやイラストを多用し、誰にでも優しく、そしてなるべく誤解なく「LGBTとは何か」を知ることのできる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナコち
11
図書にて読了。昨今のLGBTsについて、著者であるまきむぅと、パートナーのモリガさんが、投げかけられた質問に答えるという構成で進行されていく。質問内容には赤裸々なものもあるが、真摯に答えてくれるのはとてもありがたい。当事者でなければわからないと思う部分も、誤魔化さない姿勢は好感が持てる。漫画によるLGBTという言葉誕生秘話。LGBTs年表に、今更聞けないLGBTs用語集に、性的指向や性自認(SOGI)の事をわかりやすく図解で説明したりと、親切な構成だ。表題に躊躇せず、手に取ってほしい良書といえる。2018/05/11
田仲
10
本当に、まきむぅの言葉は優しくて、心が軽くなる。「あなたとわたし」。相手がどうのこうの、私がどうのこうの、ではなくて、人と人として、相手と自分を尊重していくという、ものすごくシンプルで、ものすごく大切な言葉がびっしり。2017/10/29
かやは
7
「男か女」の前に「あなたとわたし」であるためにというコピーが全てを表している。ゲイさん、レズビアンさん、ノンケさん、そう呼ばれる人が現実に存在しているわけではない。自分とは違うカテゴリに属しているから特別な対応をしなくちゃいけないという認識も違うと思う。その中には一人一人全然別の人格を持った人間がいると考えなければいけない。「〜が可哀想だからやめろ」のような代弁者としての意見はあまりよろしくないよな。「私は不愉快だからやめてほしい」と言った方がよっぽど良い。自分の感覚で語れ。一般論に責任を押し付けるな。2020/11/28
サトゥルヌスを喰らう吾輩
5
牧村朝子さんとパートナーのモリガさんがタイトルのようなquestionに答えていく本。歴史マンガと用語集もついて便利でした。歴史の部分は星海社新書の『同性愛は「病気」なの? 僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル 』がコンパクトになった感じ。個人的には質問の破壊力にびびる部分もありましたが、勉強になりました。2017/07/21
ybhkr
5
タイトルでちょっと損してる。これは小学校高学年から高校生くらいまでに読んでいてほしい本。ジェンダーやセクシャルマイノリティの教科書としてはすばらしい。ややこしくてむずかしい歴史の部分は漫画で、セクマイに対する質問を現在のネット社会やセクマイの認知度に合わせて当事者の立場から会話形式で回答しているのもよい。時代は移り変わっているのだから、アップデートは必要。弟の夫の時も思ったけど、アウティングについてはもう少し認知を広げたほうがよい。セクマイに限らずマイノリティにはクローズしたい派は少なからずいるから。2017/05/10
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