内容説明
いま自分の気持ちをコントロールできない子どもたちが急激に増えてきています。そして、その背景に、悪気なく、日常的についついやってしまう親の言動があるとしたら? じつは知らず知らずに子どもの心を追い詰めてしまうこと…それが著者の言う、プチ虐待です。「ちゃんとしつけなくては」と思って、つい子どもを怒鳴り続けたり、ひどい言葉を言ったりしていませんか? 目の前にいる子どもよりも、スマホやゲームを優先させてしまうことはないですか? 家ではいい子が、園や学校でキレたり、落ち着きのない行動をしたりする、つまり、子どもたちの心が壊れつつあるのが、日本の「いま」なのです。いま、子どものために大人たちは何を知っておくべきか、そして何ができるのか、を一緒に考えていただけたらと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
50
★★★☆☆熱心に勉強する子供は自らの評価が高いという。じゃあ学生だった時に成績が良い人の謙遜は本当に謙遜だったんだと思う人もいるかもしれない笑、前から凶悪犯罪者は自己評価が低いという話は知っていましたが。子供の言語能力は親がどれだけ子供と過ごすかで決まるという。最近、ゲームをやっている大人の比率が増えた気がする。その子供の言語能力の低下は著しいだろう。2016/09/03
鈴
40
「プチ」なだけに、親には自覚の無い、一線を越える手前の虐待。厳しすぎるしつけ、言葉の暴力、スマホネグレクト。確かに子供にとても悪影響だろうなと思う。だけどおおらかに子育てが出来ないのは社会のせいでもあるんじゃない?なにかあったらすぐ母親のせいにする世間の目。言葉の暴力だって、お母さんひとりに育児がのしかかっているストレスもあるだろうし。スマホネグレクトなんて、だったらスマホなんか作るなー!しかし、自分でもスマホ触りすぎだなとは思うので、子供が同じ部屋にいるときくらいは触らないようにしよう!2017/02/27
たまきら
25
読み友さんから。日本の教育土壌に「よそ様に恥ずかしくない子供に愚息を育てる」が根強く残っている以上、「いえいえうちのこなんて…」つい謙遜。「なんで○ちゃんみたいにできないのっ!」「ばかじゃないの」と人格否定。泣けば叩いて暴力で…と子供の成長に合わせてプチ虐待が階段式に増えていく、という構図がわかりやすい。ただ、スマホだけではなくて核家族化、親の社会とのかかわりの希薄さ、食事への無関心なども子どもの「プッチン」と関係していると思う。2017/08/25
あこ
16
以前に読んだ本の「子供は側にいる人を透明にすることを、自分達を透明にしてきた親から学んだ」という一文を思い出した。スマホ・ネグレクトは確かにネグレクトが増える要因にはなっているだろうが、問題は子供のサインに気づけない程、何かに没頭してしまい過ぎること。それは読書だってそうだろう。うっ…。毒親のパターンで「子どもをカウンセラー代わりにする親」「子どもには自分より幸せになってもらいたくない親」「うちの子には問題があると思いたい親」というのがあることに驚いた。2016/12/25
ochatomo
9
図書館の人権週間選書棚より 小学校における暴力増加の問題 家ではいい子が学校で暴れる要因として、厳し過ぎる子育て、スマホ・ネグレクト 気づきを促す書 2016刊2022/11/26
-
- 電子書籍
- たまのごほうび 7 マーガレットコミッ…
-
- 電子書籍
- 気くばりのツボ