内容説明
発達に課題のある子ども8000人以上が通う、超人気教室の教え
発達に凹凸のある子の伸ばし方、
障害のない社会のつくり方
発達に課題のある子どもたち8000人が通い、さらには待機児童が何千人もいるという人気の教室「LITALICOジュニア」。著者は「教室に来る子はみな独創的で、将来の可能性を感じさせる子たち」と語る。本書では、発達に凹凸のある子の伸ばし方、また、多様な人が活躍できる「障害のない社会」のつくり方までを提唱していく。
-----------
僕は、発達に課題のあるお子さんたちの保護者の方々とお話しする機会が頻繁にあります。そこでよく耳にするのは、
「普通の子どもになってほしい」
「みんなと同じになってほしい」
「どうかうちの子を、ほかの子たちと同じにしてください」と、直接お願いされたこともあります。
でも、発達障害に限らず、子どもたちはみんな違っています。
伸びていく方向も伸びていくペースも、本来みんなバラバラです。
違っているのに、頑張って同じにしようとしても当然うまくはいきません。
大切なことは違いを理解すること。そして、その違いをその子らしい生き方へとつなげていくことなのです――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
26
一般書。LITALICOという働くことが難しいかた向けの支援事業を興された長谷川さんがかかれた発達障害を持つひととその家族のほん。ご本人がADHDの傾向があるそうなのだが、周囲の対応で「そう」であることをポジティブに捉えたらいいのだという考えに至る。性格は変えられないけれど環境/周囲は変えられる、説得力を持って読ませていただきました。2020/01/02
ヒラP@ehon.gohon
16
自ら発達障害であるという著者の、自己肯定のエールは響きました。 ただ、その他の事例説明、障害についての解説は物足りなさを感じました。2018/08/30
こばやしこばやし
11
長谷川敦弥と言う社長の本。本書によるとLITALICOという会社は、発達障害のある方への学習・就労支援を通して社会を変えて行くことを目標にしている。色んな学習塾がある中で、発達障害のある方への塾というのは目の付け所が良いなあと思った。日本の学校教育では、どうしても公平さにばかり重点が置かれてしまう。その点LITALICOは課題解決に向けて、「アセスメント(情報収集+分析)」を徹底したり、生徒が通う学校と連携したりと、優先順位が生徒に置かれていて効果的だと思った。しかし、コスト大きいだろうなあとも感じた。2022/10/09
epitaph3
9
タイトル通り。発達障害だろうとなんだろうと、僕ら同じ人間だけど、同じことができなくてもいいんです。まわりができてもできない。逆にまわりができないのにできる。あとは、まわりの大人と本人がどう動くかになってくるのだけど…LITALICOのような企業と僕のような公教育の場にいる人。LITALICOを見ていると学校の切なさが現れてくる。でもね、とことん子どもを信じ向き合うことは同じ。向き合うところまでは一人でできても、様々な人と手をつないで、子どもたちが生きていくことを見守りたい。読みやすく広がって欲しい本です。2016/12/21
べべっち
8
地方にも色んな選択肢が欲しいなー2018/09/26