内容説明
ラスト・ラブ。この恋を失ったらもう二度と人を愛せない。自分を囲っていた男が危篤になったときに抱く熱い恋心、年若の同僚に躰をゆだねられない切なさ、夫の不義を許してしまった妻の寂しさ――。曲がり角で愛に揺れる女性達の心の襞を描いた、8つの連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ささ
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短編8作。どれも短く、さらっと読めるのだけど、「軽い」と感じないのは、繊細な心情描写のせいでしょうか。8人の女性たちのそれぞれの物語はどれも熱く情熱を迸らせるものではないけれど、しみじみと読ませてくれます。女性ならではのしなやかな強さを非常に上手に書かれていると思いました。2014/09/01
星落秋風五丈原
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いつもこの人の本のタイトル、作品のタイトルや作品中には今ではあまり使われない 日本語が使われているなあと感動しています。銀鼠、とか。 これからどんどん使われなくなったり、そのもの自体がなくなっていくのではないかと。つつましく、控えめな印象を受けました。2003/01/25
ナナシ
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山田詠美の小説読んでからだったから、違いが更に際立った、、、。私に取ってはオールドタイプのような感じもするけれど、こういう物なのかな。後、着物を着ている女性ばっかり出てくるのはどういうこったい。2009/07/31