まりしてんぎん千代姫

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まりしてんぎん千代姫

  • 著者名:山本兼一
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • PHP研究所(2016/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569764498

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内容説明

筑前立花城の城督・ぎん千代姫が婿に迎えたのは、後の名将・立花宗茂。島津、大友、龍造寺――三つ巴の闘いが繰り広げられる九州で、大友を支える立花家も戦いに明け暮れる。ぎん千代自ら鉄炮隊を率いて闘うなか、父・道雪に続き、宗茂の実父・高橋紹運も命を落とし……。豊臣秀吉の天下、そして関ヶ原の戦いへ。時代の荒波に翻弄される夫を支えつつ、摩利支天の如く、凜々しく、ひたむきに生き、加藤清正にも一目置かれたぎん千代姫の生涯を活き活きと描いた力作長編。『利休にたずねよ』の山本兼一が遺した戦国小説のなかでは珍しく、女性が主人公。解説は作家の植松三十里氏。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

114
戦国モノは何冊か読んだが九州勢はおそらく初めて。英傑達に囲まれて育った女城督・立花誾千代の生涯を描いた一冊。読む前に持っていた誾千代の鬼嫁イメージを吹っ飛ばす様な誾千代姫でした。2018/02/27

優希

57
戦国時代、立花の跡取りとして育てられ、宗茂の妻となれば女性としての生き方を強いられます。戦国時代だから当たり前ですよね。それでも、宗茂と共に戦国を生き抜く姿は格好良いです。誾千代は男性としてのあり方で女性の生き様を見せたのでしょう。大河ドラマになったらいいなと思ったり。2021/03/17

future4227

38
葉室麟の『無双の花』と並んで柳河城主立花宗茂の妻、誾千代を主人公とした小説。どちらも通説となっている夫婦不仲説を真っ向から否定している点で共通しているが、本作の方が夫婦のラブラブ度が強い。あくまでも主人公は誾千代なので、宗茂の活躍や合戦の詳細はあまり語られないが、それでも宗茂の魅力は伝わってくるし、なによりも誾千代にデレデレなのが微笑ましい。誾千代もただのプライドの高い女ではなくて、優しさと強さを持ち合わせた素敵な女性として描かれている。同じ女城主でも井伊直虎よりも誾千代こそNHK大河で描いてほしい。2016/11/18

UK

35
冒頭、武勇にも優れた心優しい美姫のお話と見てとり、これは文句なく面白そうだと期待。なかなかの快作だが、戦国時代のすかっとする英雄譚というよりは、心が清く強い女性の生き様を描いたもの。期待とは違ったが余韻の長い読後感は悪くない。この著者さんはまだ3作目だが、利休、火天と続いてハズレなし。うん、もっと読むぞ。2016/12/02

青蓮

30
筑前の猛将・戸次(立花)道雪の娘であり、筑前立花城の城督であり、名将・立花宗茂の妻である誾千代姫。「戦国の世は、女にとって生きづらい、でも強く生きたい」――と願う誾千代は、悩み迷いながらも、自ら鉄炮隊を率い、迫りくる敵に立ち向かう。天下人・秀吉や猛将・加藤清正にも一目置かれた凛々しい姫の、秘められた生涯を活写する時代小説。美しく賢いのみならず優しくて凛々しい姫君の半生が描かれており、結構読みやすかったです。歴史好きにオススメです。2016/02/13

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