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内容説明
盲目の剣士・オセロット。
冷戦下・旧ソ連のチェス王者・ユーリ。
極北の鯨ハンター・エナ。
人は何のために生まれ、死んでいくのか・・・!?
この星の片隅で抗い続けた者たちを描く
鮮烈の戦士列伝―――!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S 2
19
一言で言うと、とてもよい作品でした。メソアメリカ、ソ連、極北の大地…時代も場所も違う人々が生きて死んで何かを残していく。美しいような醜いような、でも彼らは間違いなくそこで生きていたのだなぁと思わせる何かがあります。一巻だけで終わるのがもったいないです。2018/11/22
てんてん(^^)/
10
印象的な短編連作。強いて共通のテーマを探すなら、人生の岐路、究極の選択を迫られた時、人はどんな生き方をするか、という事かな。こちらを選んだ方が楽だとか、得だとか分かっていても、あえて違う方へ行く人がいる。何故かその人の顔はとても安らかに見えたりする。並の人にはなかなか出来ない選択だから、そういうひとが眩しく、羨ましいのだ。 どれも短いストーリーだが、1冊で世界中を旅したような、濃密な作品である。2019/06/28
紫雲寺 篝
9
中編3つ。部族の掟で、成長した後殺し合う事を定められた双子の物語。社会主義国家で不運な事からチェスの才覚を発揮した男と、家族の物語。事故で故郷に帰れなくなり、極北の地で鯨漁をする女性と出会う男の物語。作画については、好みだがまだ成長できると思う。肝心の内容だが、描きたい事はなんとなく伝わってくる反面、物語としての面白さをうまく作れていない気がする。物語の中で生きた人間がいる、というよりも、人の関わった事象が描かれている様に感じてしまう。作風は好きなのだが、さらに面白い作品を期待したい。2016/11/24
うさぎや
7
生きるために戦い続ける3人の物語。なんというか、すごい。北の狩猟民族・エナの物語が特によかった。2017/03/20
てぬてぬ
6
いま我々が自明のものとして掲げる「自由」や「平等」といった理想も、異なる文化にあっては何の意味も持たないのかもしれない。世界に散らばって生きる、到底理解しえないとも思える人々を、それでも時間をかけて知っていくのは、すごく幸せな営みに思えた。 それとエナがめっちゃかわいい2019/01/23