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内容説明
高度に発展した経済数学の本質を、70点に及ぶ図・グラフを中心に、直観的に理解していきます。本書では、「確率・統計編」として、正規分布曲線ができるメカニズムを学び、確率統計論で最も重要な原理とされる、中心極限定理の不思議に触れ、教養としてのブラック・ショールズ理論を身につけていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
19
マクロ経済編に続き、オプション価格を決めるブラック・ショールズ理論に迫る確率・統計編。金融工学の先駆けとなり、ノーベル経済学賞(ちなみに、ノーベル賞とは違うらしい。ややこしい。)の対象となった理論をどこまで直感的に理解させてくれるか? 分かった気になるのと実際に分かるのとはやはり違うのでしょうねf^_^; ただ、トレンド的なものと、正規分布に従う確率的なものの組み合わせという考え方は、本書一読でも身につくし、役に立つのではないかと。ルベーグ積分の導入もついていて、お得。2017/04/02
Francis
17
こちらは確率・統計編。文系人間には数式などはよくわからないのだが、著者の主張が面白い。金融で用いられるブラック・ショールズ理論を定常経済、イスラム金融と結び付けて論じた辺りは目からうろこ。この文章があったから、別に数式はわからなくても読めてしまったのだ。再読したい。2017/11/09
おおにし
17
金融工学がブームになった時、ブラック・ショールズ方程式とは何かを調べてみたがほとんど理解できなかった。今回この本に出会って長年の謎だったブラック・ショールズ方程式がどんんなものなのかを知ることができたのはうれしい。それ以上に、今まで気づかなかった正規分布の神秘性について認識することができたことは大きな収穫だと思う。2017/04/30
魚京童!
15
頭の悪い本だ。2023/09/18
エリナ松岡
15
確率統計を根本から理解し、最後にはブラック・ショールズ理論までも理解することを目論んだ本です。最後まで読んでみてどうだったかというと、分かったようなわからなかったような、最後の1/3の上級編は特にそんなかんじでした。ただ、元々難易度高いことに挑戦しているので、新書でここまでできたらいいのではないか、という感じです。2022/06/28