内容説明
「わしのケジメは金や。あの爺には金で始末をつけさせる」
映画製作への出資金を持ち逃げされた、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪したプロデューサーを追い、桑原は邪魔なゴロツキを病院送りにするが、なんと相手は本家筋の構成員だった。禁忌を犯した桑原は、組同士の込みあいとなった修羅場で、生き残りを賭けた大勝負に出るが――。
第151回直木賞受賞作にして、エンターテインメント小説の最高峰「疫病神」シリーズ!
2016年12月刊行予定の、『破門』の続編『喧嘩』冒頭を収録した電子特別版!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
307
シリーズものと知らずに。直木賞をシリーズの5作目が獲るというのは、稀有なケースでは?過去のエピは、要所要所で挿入されており、じゅうぶんに楽しめた。途中少々冗長な感あり...が、桑原と二宮の絶妙な掛け合いが、そんなことも忘れさせてくれた。2017/05/03
ぶち
110
今作では、映画製作への出資金詐欺にニ蝶会の若頭が引っかかってしまいました。ダメ男・二宮とイケイケヤクザ・桑原の凸凹コンビが詐欺師を追っていきますが、本家筋の組との争い(込み合い)に追い込まれてしまいました。桑原の生き残りを賭けた大勝負とそれに巻き込まれる二宮の活躍と災難が、読ませます。ほとんど徹夜です。作中、パチンコは警察と極道とクサレ議員の米櫃だ。」というストーリーとは関係ない話が出てきます。ウムなるほどね、と唸ってしまいます。こんな言葉がたくさん登場してくるのも、黒川さんの小説に痺れる要因の一つです。2023/08/20
sayan
106
個人的には、桑原と二宮の掛け合いが抜群に面白い。その掛け合いを生み出す「小清水」の立ち振る舞いが、この本書の肝。厄病神シリーズらしく全編にスピード感があり、一転、二転する局面が刺激的だ。ただこれまでと異なり、次回作がどうしても気になる終わり方で、本書の伏線がどう回収されていくのか非常に楽しみ。2017/12/03
五右衛門
101
読了。この厚みの本にしては本当にあっという間に読み終えました。題名が題名なのでどうなってしまうのか最後の最後まで引き込まれたまま終盤に来て あ〰😱 やっぱり〰😱 となりました。なるわな〰あれだけ暴れれば❗もうこのコンビを読めなくなるの? 続編、早く文庫になれ〰‼又暴れる桑原、引きずられる二宮を読みたい〰‼2018/07/11
やっちゃん
96
いやー面白い。シリーズ5作目にして2人の掛け合いの面白さは最高潮。ヤクザらしい即断即決の清々しさがたまらん。書かれてはいないが嫌い合ってるようでかなりの信頼関係があることが今作では読み取れる。直木賞も納得。ただ温泉で放尿だけはやめてくれ笑2024/05/17
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