角川文庫<br> 椎名誠 超常小説ベストセレクション

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角川文庫
椎名誠 超常小説ベストセレクション

  • 著者名:椎名誠【著者】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • KADOKAWA(2016/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041047699

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内容説明

“お召し送り”に選ばれた妻……三ヵ月も毎日降り続ける雨……とにかく異常に大量発生した蚊……“盆戻り”で家に帰ってきた亡き母との対面……さまざまな専門家たちがなにかの理由で集められた収容所で、太軸二段式十字ドライバーを片手に脱獄をはかろうとする男……。過去30年にわたって発表された小説の中から著者自らが厳選。SF、ファンタジーの枠に収まりきらない“不思議世界”の物語19編を濃密収録したベスト版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちゃっぷ

13
近作を除けばほとんどが既読なので、お得だったかどうか分かりかねますが、こうして久々に読み返すのも悪くないですね。 本当は「北政府」ものだけを時系列にして読んでみたかった。 収録中ではやはり「いそしぎ」と「雨がやんだら」が特に好きだな。 だいたい発表順に並んでいるようだが、後になるほど(筆者が年を取るほど)面白味が薄くなる。 パワーあふれる作品は、若いときじゃないと書けないという事か。 本のタイトルが奇数ページの上に書かれているが、短編集の時は短編のタイトルを載せてくれた方が探しやすい。 469ページ 2018/03/21

りょうけん

12
<選> ベストセレクション! どの作品も僕は過去に一度ならず読んでいる事を十全に分かった上でこの本を手に入れた。一冊に合成する際に直元本となった『月の夜のわらいネコ』と『水の上で火が躍る』もおそらく僕は読んでいる。でも読書記録があるははずの読書コミュでは最近は市場に無い本は検索できなくなってしまってそこに無い本の読書記録など簡単には見つかるわけなく証拠探しは困難を極める。 2022/05/31

Mingus

5
こんなシーナが読みたかった、がこれみよがしにボリューム満点に詰まった珠玉の短編集。SFというよりは超常と名付けられるだけあって、非現実性の中にリアリズムの骨子がしっかりあるのはやはり筆者の超常的な冒険の経験値がモノを言わせてる。そしてこの多様性、とんでもなく下らなくて、可笑しくて、シリアスであったり、穏やかになれたり、 時として恐ろしく、不思議なフルスイングな物語たち。個人的に‘雨がやんだら’はズバ抜けた傑作である。私が好きな蚊も収録されていて満足。抱貝やぐじも唸らせる。続きが読みたい魅力的な作品も多い。2019/07/10

春風

3
臭いや痛みなど身体感覚に訴える描写が秀逸だけど、最近の作品ほど淡泊になっている。しかし解説で「脂の乗り切った時期に刊行された作品集ですら、すべてが傑作であるケースは少ない」とか書いちゃうのはさすが北上次郎。2017/06/30

ゆうと

2
「"不思議世界"の物語」との謳い文句に誘われたら大変な目にあいました。不思議は不思議でも、どこか狂気・恐怖に満ちた不思議。後味悪い系SFに、ある種の昭和的狂気を孕ませて、それを臨場感たっぷりに目の前に並べられるような。独特の世界観と説明しきられない曖昧さ、異様な行動の連続に翻弄されました。やや乱暴に言ってしまえば、クトゥルフ以上にSAN値が削られました。さらに「蚊」を読んで以来、身体がむず痒くてたまりません。 おそらく良作揃いであるが故に、与えられる衝撃や影響力も強いと見え、楽しくはあれどグッタリです。2019/05/15

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