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内容説明
グローバル・ビジネスの状況を表すキーワードとして最近、VUCA(不安定性、不確実性、複雑性、曖昧性)という言葉が使われるようになりました。もともと軍事用語として戦争や戦闘状態を表したこの言葉が、今日のビジネスの状況を言い表しているとすれば、経営をリードする経営幹部の責任は重大です。
ですが、日本企業の経営幹部を見てみると本来持つ「良さ」を十分に発揮できておらず、また企業が扱う製品やサービス、生産拠点は海外展開しているものの、肝心の経営人材がグローバル化とはほど遠いレベルにとどまり続けているのが現実です。
こうした現状認識を踏まえ、世界最高のリーダー育成機関として世界中の経営者に知られるGE「クロトンビル」に所属していた著者が、リーダーシップという切り口から日本企業における経営幹部たちに見られる問題とその原因を捉え直し、その対処法を具体的に提案します。
なお、本書では経営幹部としてリーダーシップを発揮するために必要なスキルのみならず、経営幹部として「どうあるべきか」という点、特にマインドセット(心構え)について踏み込んで提示しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
95
リーダー育成機関として世界最高峰のGEクロントビルで指導をした著書が日本企業の経営層が世界標準の経営層になる術を説く。◆日本企業の経営層に対してのダメ出しが多いが、その内容には納得がいく。グローバルスタンダードの経営層へ向けた内容ながら、マネジャー層も頭に叩き込んでおくべき内容だと思う。◆日本人は組織の問題は人の問題であり、個人に目が向きがちであるが、必要なのは「部下などの個々人を見る目」「チームとしてのまとまりを見る目」「組織全体を見る目」である。/職場でよく聞かれる言葉/行動を分析。2020/06/18
速読おやじ
10
何をするかの前に、どうあるべきかを考えろと帯にある。兵の将と将の将では全く異なるとよく言われるが、自分自身に置き換えて見てもポジションが上がってゆく毎に色々と見えなかった景色が見えるようになったのも事実である。でも景色が見えたからと言って、そのポジションに相応しい心構えを身に付けているとは限らない。そんなことをあーだこーだと考えながら本書を読み進めた。人間力などという言葉をこれまで何気なく使っていたが、マインドセットxスキルセットx人格と因数分解されていた。成る程!なんやかんや読み応え充分な良書!2017/01/20
dragon
1
一世を風靡したGEの「クロトンビル」で経営幹部研修を担当した筆者やGEの経営幹部への考え方かよくわかる。内容は納得することが多い。しかし、GEの現状を見ると企業の継続発展がいかに困難なことかと考えさせられる。事業立地が大事かな。2020/03/29
いえもん
0
総合的に人としてどうあるか。何をどうやって鍛えているか。非常に参考になった。2016/11/26
まろ
0
GEで講師を務めた筆者による、経営幹部の心構えや仕事の仕方をまとめたものでした。 部下育成も大切な事だが何より自己研鑽、アップデートが必要であり、自分を高める必要性が分かりやすく書いてあった。 兵の将、将の将という言葉が残っています。将の将なるべく、俯瞰し自己研鑽を行っていきたいと思わされました。2022/02/04