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内容説明
「ヴァイキング式」で、あなただけの仏教を見つけよう！ 本書はずばり、もっとも実践的な「仏教の入門書」です。では、「ヴァイキング式」とは何か。著者の玄侑宗久氏は説きます。「ホテルのヴァイキング形式で自分用の皿に盛りつけするように、自分用の仏教を作ってもいいのではないか」そう、つまり仏教は全部学ぶことなど不可能なほど膨大なので、自分用にアレンジしていいのです。そしてそのための仏教の見取り図を示しつつ、そのエッセンスを平易に説いたのが本書なのです。さあ、本書を片手に「あなただけの仏教」を探してみませんか？ ちなみに新書版の本書を読んで感激し、「私だけの仏教」から更に出家してしまった方もいらっしゃいます。ベストセラー、待望の文庫化！ 主な内容 ◎一冊で仏教が分かる本はありませんか？ ◎他の宗教との分けがたき混淆 ◎コースの選択インド風・中国風・日本風 ◎一所懸命の危うさ ◎求められる仏教的パラダイム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マサトク
1
仏教のさまざまな側面、さまざまな宗派をアラカルト的に紹介して（「ヴァイキング」形式で）、人それぞれの仏教を作ろう、というような本。臨済宗の僧侶である玄侑宗久さんの視点であるという留保はあるにはあるが、さすがの視座の広さだと思わされる内容なので、そこは安心（？）してよい。いずれにしても「日本の仏教各派はもとより奇形」なのだから、自分だけの仏教をアラカルトで作り上げても良い、という開き直りは心地よい。こうやって仏教的価値観に「意識的に」寄り添い、生活に導入していくこと、わりと有意義だと思うんだよな。2022/06/30
わたがしはかせ
1
★★★★☆「ただ坐っているだけ、というのは妄想が最も湧いてきやすいのだ。禅宗というのは、最も禅定になりにくいスタイルで禅定を修する。そうすることで最も安定した禅定を身につけようという宗派なのである。」2014/08/08
残心
0
『「我慢」は仏教では「七慢」の一つに数えられ、慢心の一つ。～ 納得して心をやる気にシフトしようとしないのは怠慢であり、慢心だろう。～ 日本の仏教ではなんとなくこの「我慢」を勧める雰囲気さえ感じる。』『仏教思想の根底には、極めて個人主義的な人間認識がある 』『中国人は功徳の還流を急いだ、とも云える。つまりインドのように輪廻が信じられていないから、労働や善行の功徳はこの世のうちに受け取りたい、という欲求が強いのだろう。』 著者の経験によって、自力では見れない少し高いところから仏教世界の景色を見せてもらった。2016/08/24
マイ
0
ホテルのヴァイキング形式で自分用の皿に盛り付けするように、自分用に仏教を作ってもいいのではないか。現代的な考え方だなあ。2015/11/29
ありうす
0
「仏教バイキング」をうたってはいるものの、内容はあくまで「メニュー」の次元。メニューすら持ち合わせていない人にはいいだろう。自分は「生き様バイキング・仏教編」という、もう少し高次の内容のものを読みたかった。2014/07/23
