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内容説明
上座はどこ? 会議や接待のときに迷うビジネスパーソン必読!
「プロトコール」とは国際儀礼のこと。人と人との間で守るべきエチケットや
マナーがあるように、国家間で守るべきエチケットのことを指す。
儀典官室に十年あまり在籍し、国賓・公賓の接遇や昭和天皇の大喪の礼、
今上天皇の即位の礼を裏方で支えた外務省きってのプロフェッショナルが
思い出と共に綴る、プロトコール入門書。
チャールズ皇太子とダイアナ妃、歴代アメリカ大統領、中国要人など
数々のセレブリティ訪日の舞台裏を描きつつ、国家としての「おもてなし」が
どのように行われるのか、一般人の知りえない世界を紹介。
また、外国人に恥ずかしくない招待状の書き方、パーティや会議、
レストランでの席次の決め方、車にお客様を乗せるときのマナー、
パーティのメニューの決め方や知っておきたいドレスコードなど、
グローバルに通用するマナーの教科書。
前著『国際儀礼の基礎知識』を外務省出身の佐藤優氏が「ビジネスパーソンの
必読書」と絶賛し、話題を呼んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
12
外交上のプロトコールに関する知識がかなり詳しく書かれている。素人はこれを読んですぐに覚えられるわけではなかろう。しかし、何か情報が必要になった時に、この本があるということを、思い出せるようにしておくことは出来るかなと思う。著者の失敗談もいくつか紹介されているが、何事にも共通する教訓をそこから得ることが出来る。2020/03/11
kenitirokikuti
10
著者は1968年生まれで、外務省儀典室に勤務。09年に「定年退職」とある▲プロトコールの通史が学べる教科書は存在しないそうである(系統的研究がない)。歴史的にはメディチ家からフランス宮廷にイタリア式マナーが伝わる。イギリスもグランドツアーでフランス宮廷マナーを学ばせたが、フランス革命後はやや距離を置く。日本にはその辺りの英国式マナーが流入した。アーネスト・サトウに『外交慣例案内』という著作がある。20世紀以降は当然ながらアメリカ式が強くなる。2017/10/23
K
4
「○○首相が来日されました」の影ではこんな大変な仕事があったのか。席次って超大事なんだな…。サミットのコース料理食べてみたい。2019/05/06
まゆ
4
外務省でプロトコールオフぃサーという式典の儀式の礼儀や方法を長年担当していた人の書いた本。サミットや国賓を迎えた晩餐会などの席次や受付はものすごく細かく決まっているが、時代とともにも変わってくるものでもあるよう。ヨーロッパの作法が基本になっているので日本は学ぶのに大変だったろう。2017/04/09
OjohmbonX
3
外務省で国際儀礼(プロトコール)を担当していた人の本。単に「マナーを守って悪印象を与えない」だけでなく、国際機構では国の大小に関わらず一国一票なので、国公賓の接遇で外国要人に自国の好印象を与えることが、そうした場で自国有利に進める遠因になっていたり、国際会議を円滑に進める効果があったりする。基本ルールは存在していても、お互いが違和感や不快感を覚えなければ柔軟に運用される余地がかなりあって、「マナーに固執することが正義」な世界ではないこともよく分かる。2021/01/24