内容説明
幼い頃、神社で出逢った一人の少年。背中に黒い羽を持つ無愛想なその少年は、伊津納神社の神様だった――。永遠に歳をとらず、神社から出ることも人と触れ合うことも叶わぬ神様と、一人の少女の切ない恋物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
46
シンプルで、良い物語。主人公・亜季の心情表現や成長の描写が丁寧だ。2016/11/19
カモミール
27
神様と女の子が恋をするお話。『ミヤマとの思い出を忘れてしまうがミヤマは生きられる』か『ミヤマとの思い出は無くならないがミヤマがいなくなる』。好きな人のために究極の選択をする。感動ーー!!2016/12/13
ぐっち
24
結界の外に出られない神様と、結界の中に入れない少女。切ないお話でした。欲を言えば、予想を裏切る何かをブチ込んでほしかった。2016/11/26
HERO-TAKA
18
永遠の時を過ごす孤独な神様と、彼に寄り添い成長していった少女の物語。とにかく造りが丁寧。神道系の設定を自然かつ面白く思えるよう積み上げている。少女が幼い頃から成長していく部分をきちんと読者に見せてくれるので、感情の変化に無理がなく、物語に素直に惹き込まれていく。登場人物も人間味がある温かい人物ばかりで、心地よく最後まで読めるとても良い本だった。ただ、この表紙、画はいいのだが、設定上おかしくないだろうか……。2017/06/13
作楽
16
・・・神様は、人の思いがないと消えるって、どこかの妖精と間違えていない・・・?(設定だしね・・・)ラストもどんでん返し的な何かが欲しかった。ああ、やっぱりそうなるんだ、と思ってしまった。2016/11/27