内容説明
娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている――何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう! 胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chichichi
93
姥という言葉でパッと思い浮かぶのは姥捨山。全くいいイメージが無かったのだけど、これを読んだら180度イメージが変わる。なんてすごいおばあちゃんなんだ、歌子さん。あ、おばあちゃんと言ったら怒られる笑。老齢になるのが怖くない、どころか楽しみになってくる。歌子さんのテーをブーしたい笑。シリーズあと3作読むのが楽しみで仕方ない。2016/01/28
優希
49
とにかく元気な歌子サンにパワーをもらえます。こんなおばあちゃんになりたいけれどなれないだろうなというのが率直なところですが。どんなときでも女性は輝いているんだということを教えてくれます。年寄り臭く生きるなんてなんのこっちゃ、わび、さび閑談なんてごめんだよという具合にとても元気な歌子サン。やりたい放題のその生き方がかっこいいです。76歳、今こそ好きなように生きよ、姥はばかることなかれ。わが道をいく歌子サンの姥ざかりを見ていると元気が出てきます。とても楽しい1冊でした。シリーズ全巻読みますよ!2014/07/28
も
40
とっても面白かった!歌子さん76歳。3人の息子がいるけれど、同居なんて煩わしくって眺めのいいマンションでひとり暮らし。みんなが老人と聞いてイメージするわびさびやら茶飲み友だちなんて大嫌い。好き嫌いがハッキリしていて、思ったことは口に出す、行きたいところへはどこでも行く行動派で実に気持ちのよいひとです。でも向かいの医者の若先生にはわざと年寄りのしおらしいところを見せたりしてちょっぴりかわいらしいところも。会話のテンポも良くて、1ページ目から夢中になりました。シリーズ読破します!2015/05/26
こみっくま
38
読み友さんのオススメで手に取った。なんと!スッコーンと突き抜けた人なんだろう。思ったことはズバリと言うし、迎合しないし、孫に目尻を下げることも嫁に気を遣うことも全くせず嫁姑の言い争いもイキイキこなす(笑)76歳の歌子さんのまさに姥ざかりな日常を描いた連作短編。こんな人が傍にいたら絶対嫌だし姑にもしたくない。でも読み進めるほど トシヨリだからと肩身の狭い生き方は嫌だ!と豪語し堂々たる歌子さんの姿を羨ましく思うようになった。ここまでふてぶてしくなれずともしょぼくれたおばあちゃんにはなりたくないな、うん。2015/06/20
たまきら
32
最初に歌子さんと出会ったのは、母がのんびり読んでいたのを先読みしたときでした。まだ小学生だった自分に、年とったらとったでこういう楽しみ方もあるんだなあ…と、そして関西の文化への憧れを教えてくれた本です。大人になってから大阪で船場エリアを探索した時、歌子さんのことを思ったなあ。いたずらで、自分に正直で、愚か者には容赦のない歌子さん。永遠のアイドルやわ~。2019/06/21




