集英社コバルト文庫<br> 犬恋花伝――青銀の花犬は誓約を恋う――

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集英社コバルト文庫
犬恋花伝――青銀の花犬は誓約を恋う――

  • 著者名:瑚池ことり【著】/あき【イラストレーター】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 集英社(2016/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784086080149

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内容説明

人と獣の姿を持つ不思議な存在、花犬(はないぬ)。そしてその花犬を相棒に狩猟をする花操師(かそうし)。花操師見習いのコトナは、過去にあった花犬との辛い別れが原因で、現在の相棒セキとの関係がぎくしゃくしていた。近く行われることになっている、花操師への昇格試験の合格も危ぶまれる中、凶悪な花犬が出没し、多くの犠牲が出たという。それは、かつてのコトナの相棒である花犬ハルシを殺した相手で――!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

48
人の姿にもなれる不思議な存在・花犬と、花犬を相棒に狩猟をする花操師。過去の花犬との辛い別れが原因で現在の相棒セキとの関係がぎくしゃくしていた花操師見習いのコトナが過去の因縁に挑む物語。花操師としてはまだ未熟なコトナと大切だった花犬・ハルシを亡くした悲しみ、そのハルシを殺した赤鬼の存在。赤鬼を相手に不名誉な負傷を負ったセキの鬱屈。不器用な登場人物たちのすれ違いがもどかしかったですが、そんな彼女たちが過去を乗り越えていろいろな意味できちんと決着を付けた結末には好感。続編か次回作か分かりませんが期待しています。2017/02/08

はな

35
装丁にひかれて購入。花を食べて生きる花犬とともに過ごすという世界観がとても面白く、楽しく読みました。主人公コトナのほわんとした雰囲気が素敵です。でも、パートナーのセキの思いになかなか気が付けないほど過去にとらわれていたり自分に自信がなさそうだったりと、読んでいてハラハラというよりイライラもありました。おそらくコトナは花を育てたり薬草花の分野のほうが生き生きとできる人だと思うけれど、セキとのきずながしっかりと結ばれたようなので、これからが楽しみな感じがします。コバルトの感じではあまりないテイストだと思います2016/10/16

翔(かける)

30
死んでしまった昔の花犬のことばかり考えるコトナと、自分を見てほしいけど素直になれない花犬セキが、生涯の絆を結ぶ物語。コトナが大好きなのにまったく伝わっていないセキの想いが、最終的に報われてホッとしました。コトナのにおいに包まれて眠る場面が切ない…。久しぶりに「恋愛」に振り切れていない少女小説が読めてうれしいです。良作でした!2016/11/05

ぐっち

25
花犬を相棒に狩猟をする花操師。死んだハルシとツンデレなセキの2匹の対比が良かった。こっそり靴を噛んでるセキがかわいい。せっかくアキさん描くイケメン人型にもなるのに、ワンコならではの無自覚過剰スキンシップとかなくて、あくまで犬として慕ってる感じで私的には表紙からもっと甘いと思ってたので期待とは違ったかな。サブタイトルの「青銀の花犬は誓約を恋う」のほうが内容に合ってるかも。2016/10/22

あゆみ

23
★★★★★ 表紙に惹かれて購入。人へと姿を変えられる犬─花犬と、花犬を生涯の友として狩りを行う花操師という設定がとても魅力的!ハルシの死に負い目を感じているセキとコトナのすれ違いを乗り越えた絆には好感が持てるが、無邪気でかわいいハルシが殺されてしまっているという説明が何度もあるのでつらすぎて涙が止まらない。設定が超好みなので別の花犬と花操師の物語を読んでみたい!2017/06/28

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