集英社新書<br> 橋を架ける者たち――在日サッカー選手の群像

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集英社新書
橋を架ける者たち――在日サッカー選手の群像

  • 著者名:木村元彦【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2016/11発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087208498

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内容説明

吹き荒れるヘイトスピーチ、嫌韓反中本の数々……。後押しするかのように、行政もまた朝鮮学校へ相次ぐ差別的な措置を下している。しかし、我々はそこに生きる、ひたむきに何かに打ち込む若者の物語に耳を傾けたことがあっただろうか。強豪として知られる朝鮮高校蹴球部出身の安英学(アンヨンハ)、梁勇基(リャンヨンギ)、鄭大世(チョンテセ)……。スーパープレーヤーたちの物語から、彼らを取り囲む日本社会の今が見えてくる。サッカーで、差別は乗り越えられるのか。マイノリティに光を当て、選手たちの足跡を描ききった魂のノンフィクション。【目次】第一章 イマジン 安英学(アンヨンハ)の軌跡/第二章 「国境」を越える安英学/第三章 誠実なるファンタジスタ 梁勇基(リャンヨンギ)・疾走する人間ブルドーザー鄭大世(チョンテセ)/第四章 帰国運動を巡って刻んだ双曲線 キム・ミョンシクとリ・ドンギュウ/第五章 突破する詩人 理事長リ・ガンホン/第六章 レイシズムに抗う 李普鉉(リーボヒョン)/第七章 CONIFAワールドフットボール・カップ1/第八章 日本人オンリー/第九章 CONIFAワールドフットボール・カップ2/エピローグ

目次

第一章 イマジン 安英学(アンヨンハ)の軌跡
第二章 「国境」を越える安英学
第三章 誠実なるファンタジスタ 梁勇基(リャンヨンギ)・疾走する人間ブルドーザー鄭大世(チョンテセ)
第四章 帰国運動を巡って刻んだ双曲線 キム・ミョンシクとリ・ドンギュウ
第五章 突破する詩人 理事長リ・ガンホン
第六章 レイシズムに抗う 李普鉉(リーボヒョン)
第七章 CONIFAワールドフットボール・カップ1
第八章 日本人オンリー
第九章 CONIFAワールドフットボール・カップ2
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

23
同胞のために行った勇気ある行動のひとつひとつに心から敬意を表しつつ、日本人が行ったヘイトスピーチなどの恥ずべき行為の数々に対して激しい怒りを感じる。2016/09/20

ふろんた2.0

8
贔屓のチームにチョンテセが所属していたことがあったので、在日サッカー選手の置かれている状況というのはある程度知っていたが、本書では選手のルポに留まらず、民族問題まで深く考える。浦和レッズの横断幕問題の背景については本書にある通りならショックである。また、一国家として参加できないマイノリティ民族のためのCONIFAワールドカップについても触れる。この大会が純粋にサッカーを愛するもののためにあるようで感動的である。2016/12/19

Inzaghico (Etsuko Oshita)

4
安英学のことは名前くらいしか知らなかったのだが、その高潔な人柄がしっかりと伝わってきた。東京大学の御殿下グラウンドで、東大蹴球部に混じって練習していたという。御殿下グラウンドと東大蹴球部の協力がなければ、Jリーガーとして、また北朝鮮代表としての安英学は誕生しなかった。だが、チャンスをつかむ準備を怠らなかったのは、ほかならない安英学だ。北朝鮮という国籍が原因で、海外でプレーすることはならなかったが、そんなときも「しかたがない」と、気持ちを切り替えて前を向くその姿勢にはただただ頭が下がる。 2019/04/07

hika

4
在日のサッカー選手達のさまざまな人生(プロ、帰国運動、育成制度の確立、レイシズムへの抵抗)を描き、日本社会と在日を描く。一人一人の選手達の繋がりを書き出す物語は実に強い。FIFAの大会に参加できないさまざまなチームが参加するCONIFAの理念や、ユーゴスラビアでの取材経験から排外主義にあらがう、郷土、チームへの思いう視点は重要だと思う。2016/10/02

鳥義賊

3
民族問題とサッカーの関係から大分トリニータの破綻、我那覇選手のドーピング冤罪事件など、いっけん華やかに見えるサッカー界の暗部に光を当ててきた木村さんの仕事はとても意義があると思ってます。浦和の事件についても報道されなかった背景を知って、事の重大さが初めて分かりました。スポーツが偏狭なナショナリズムの道具にされないよう、レイシズムを打破して相互理解に向かうように今後も注目していきたいと感じます。2016/12/13

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