内容説明
郵便局の正規職員だが、手取りは少なく、厳しい生活を送っているタケシ。おまけに上司に誘われた店の支払いが高額! そんなときにIT起業家の兄から、小遣い稼ぎを持ちかけられて……。(「小さな郵便局員」)
必ず本人に渡さなくてはいけないマイナンバーの書類をめぐる郵便配達員の試練と悲劇と美味しいもん!? (「さすらうマイナンバー」)
神戸を舞台に描かれる傑作B級グルメ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
53
読みやすかったです。出てくる人たちも個性があって。郵便局員の苦悩が描かれています。そこにB級グルメが絡むのが面白いと思いました。いいアクセントですね、2020/07/31
mr.lupin
52
松宮宏さん、初読み。何の予備知識も無く、またお気に入りさんが一人も読んでいない作品でどうかな…と思いつつ読了したが想像以上に良かった。神戸を舞台にした郵便屋のタケシの奮闘物語。知らないうちに振り込め詐欺に関連していたり、マイナンバーの通知書を渡すために四苦八苦したり、ドタバタ喜劇のようで楽しめた。また郵便局員をはじめ、やくざや刑事部長にその娘などと個性的なキャラも良かった。続きがある終わりかたなので、次巻も楽しみでもある。☆☆☆☆☆2020/11/26
Walhalla
39
街の郵便屋さんが奮闘するお話しですが、『傑作B級グルメ小説』と謳われているように、下町グルメが物語にアクセントを与えてくれていますね。私にとって、なじみのある土地が舞台になっているので、表紙のお好み焼きにかぶりつく勢いで読みました。『神戸3部作』の2作目にあたるそうですが、その後にプラス1作品あるそうで、これはもう全部読むしかありませんね。2019/11/05
メルル
27
郵便局員タケシがドタバタ騒動に巻き込まれる。舞台が神戸らしく、ちょっと昭和っぽい匂いがする人情ものだけれど、現代の事件あり、ほのぼのありで面白かった。マイナンバーの配達業務は大変そうだけれど、これは笑っちゃう。佐川男子などのイケメンに弱いおばあちゃんや勉強熱心な組長。登場人物が良かった。美味しそうな食べ物も登場する。お好み焼き屋さんが美味しそうだったけれど、定食ということはご飯付きなのかしら…。2017/02/22
だーぼう
25
まさに娯楽小説。関西を舞台にしたっていうアドバンテージは大きい。タイトルの意味…ああ!なるほど!ブログに感想を書きました。2016/11/24