内容説明
「今、田中角栄がいたら、日本の難題をどう解決するか……」1972年に発表した『日本列島改造論』の作成に関わり、角栄の“脳みそ”を良く知る元官僚や政治家11人の証言で構成する「新・日本列島改造論」。安保、震災、原発……といった問題を抱える今の日本で求められる“田中角栄待望論”を、元『週刊文春』トップ屋として活躍した著者が、丹念な取材を元に綴る。当時を知る政治家、二階俊博、石破茂のインタビューも収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさる
3
タラレバの話にはなってしまうが、面白い発想がたくさんあった。田中角栄氏が、日本の地方活性とエネルギー問題の将来に目を向けて大胆に行動していたことが分かる。それにしても、オイルショックとロッキード事件での失脚が悔やまれる。「全国の高速道路対策」(p151)は今すぐでも実行できる気がする。まだまだこの国はやれることがあるはず。2017/01/09
Shu Matsuda
1
序章は田中角栄の経済政策、外交政策などを関係者のコメントを交えながら、エピソード仕立てでまとめている。田中角栄の想像力と実行力の凄さが伝わってくる。本章は今の日本を田中角栄ならどうやって変えるか、エネルギー、農業などいろんな分野について田中角栄を知る人物が施策を紹介する。分野によっては中身が薄いところもあるが、新しい発見も有って全体的には良かった。読んで思ったのは登場する人たち皆メッチャ勉強しているし、発想力もすごいし、中には実行力もすごい人もいて、なんか凹む(゜O゜;2016/08/07
かじゃ
0
令和になり平成を振り返る事が多い中、昭和戦後の総理大臣として田中角栄元総理は魅力的な人だったと再認識したくて角栄本を読み漁りました。2019/03/31