内容説明
離婚した妻が引き取り、もう15年も会っていない娘から突然連絡があった。それは結婚の報告のためで、披露宴に呼べないことを涙ながらに告げるが……「いちばん新しい思い出」。大好評、森浩美の家族シリーズ第三弾、待望の文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
112
単行本にて読了。家族シリーズ第三弾。どこにでもある小さな幸せや小さな悲しみ、小さな感動、小さな思いやり・・・普段ならどうってことないことでも、自分の境遇と重なれば愛おしいもの。そんな家族愛の短編集8編。「いちばん新しい思い出」「黒たまご」「桜散らず」に涙がにじむ。2015/05/15
おしゃべりメガネ
96
『家族小説』シリーズ第3弾で、およそ15年ぶりに再読です。さすがにブランクが空いていた影響か、どの話もほとんどというか全く覚えてなく、はじめまして状態で読んでました。短編集なのでストレスなく、サクサク読んでいけるのがありがたいですね。タイトルにあるように大なり小なり家族や人間関係にはあらゆるワケありな理由があり、そういったモノ全てを含めて前を向いて生きていけるかをさりげなく優しく背中をそっと押してくれる作品です。特にラストを飾る'桜'の話は涙なしには読めず、きっと自分も年齢を重ねたからだと思われます。2026/02/06
あつひめ
91
家族って何だろうなぁ…。と改めて考えるきっかけになるのがこの家族小説短編シリーズ。人の数だけ家族や夫婦、親子の形がある。実生活でも、羨ましくなる家族がたくさんあるが、外からではわからない不平不満や悲しみ、逆にとても小さな幸福もあるのかもしれない。当人でなければわからないことがたくさんある。時折、小説は、はっとするようなことに気づかせてくれる。それは、今、自分がそこそこ平和な家庭に過ごしているんだなぁってこと。2015/07/13
chimako
78
作者があとがきで言っているように、人にも家族にもそれぞれの物語があって、その家族にしかわからない事情もある。それが、自分の場所であり、寄りどころとなる。母がいて、父がいて、子どもたちがいる。父はいないけれど母が守り抜いていくれる。離れていた父ともう一度会う。働く。年を重ねる。老いる。看取る。誰もが通るけれど、自分だけの家族だけの道がある。家族になるのも家族をやめるのも難しい。親も子も選べないが多分必然。子であることの幸せと親であることの幸せを思った。2015/07/11
菜穂子
63
字が大きくて読みやすい短編、8家族のそれぞれの家族模様は読む者の立ち位置で味わい方も違ってくる。離婚後関わりの無かった娘から連絡と言ったら多分あれだろう。手紙に絡めて娘を持つお父さんに世代にはうるっと来るだろうけど、そのシチュエーションだけを取り上げれば温かい話だけれど、ちょっと物足りないかも。年頃の娘のデートに絡めて自身の初恋を描いた話が良かった。2021/11/13




