内容説明
競馬解説者の娘の誘拐事件、弟分がヤクザに持ち掛けられた高額のポーカーゲーム、ルーレットに耽溺する政治家に仕掛けられた罠。破天荒な凄腕ギャンブラーの半崎が、「命」を賭けたゲームに挑む。「この手500万」は、日本推理作家協会編のアンソロジー『ザ・ベストミステリーズ2012』にも収録された会心の作! 血湧き肉踊るギャンブルミステリー連作短編集。2014年に第17回大藪春彦賞候補になった単行本の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トリプルアクセル
6
ギャンブルを題材にした連作短編集。各短編の間にショートショートを挟むという構成。この構成は両角さんの作品には多いが、良いスパイスとなっているように思う。とにかく痛快な娯楽小説で、逆転劇が見事!特にラスト1編は出色の出来だった。2018/05/17
Koji tsk
5
本屋でたまたま見つけて買ってみました。短編6編にショートショート5編で、短編と短編の間にショートショートを挟むという、あまり見たことのない形態でした。物語は題名にもなっている半崎が主人公で、ギャンブルを中心に謎解きがあって面白かったです。ギャンブルがあまり分からない私でも簡単に読めるように工夫してあり、読みやすかったです。それぞれの短編に謎が仕掛けられていて、ギャンブルを進めながらその謎を解いていくという二つのスリルが同時に味わえて、お得に感じました。2016/09/26
アン
3
ギャンブラー半崎の冒険。騙し騙され、友情なんて信じてたらバカを見る。2019/10/15
綺楽院 /kiraku-in
1
面白かったです。短編てのが良かったす。解説も良かった。2016/10/15
ドロンジョ935
1
ギャンブラーの半崎は、才能と経験を浮かして、いけないお金の始末や、はては掛けボクシングの選手までやっちゃう。主人だけど、半崎さんさらっとしてるから、なーんかつるっといなくなっちゃいそう。短編だから、退会すこしずつスリリングで、少しずつ爽快感。2016/10/10