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内容説明
冷静な判断を下すかと思われた英国民投票がまさかのEU離脱。なぜここまで国民の意識は反EUに駆り立てられていたのか? 後任の首相となった保守党のメイ氏は離脱派のリーダーンであるジョンソン氏を外相に指名。ドイツ、フランス、EUとの虚々実々の駆け引きが始まっている。英国はパンドラの箱を開けてしまったのか。安易な決断はEUのみならず世界を揺るがす事態になっている、 離脱の本格的な議論が始まるのは9月以降だが、想定されるインパクトとしては、貿易の停滞、金融街シティーの衰弱、投資マネーの英国離れ、欧州不信の定着、在英外資の撤退などが上がっている。
本書は、離脱の背景、EUのシステムの欠陥、これからの動きを的確に解説。イギリス経済の専門家が日本では少ない中、様々なインパクトが考えられる英EU離脱を、金融を熟知し、欧州総局にも勤務した菅野編集委員が解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
プレイン
10
英国のEU離脱までの過程を概説し、EUの母体である欧州石炭鉄鋼共同体から欧州共同体ECを経て欧州連合EUの歴史を解説する。さらに英国離脱後のシナリオを描く。新聞記事を教科書のようにうまくまとめてあり読みやすく理解しやすいが深掘りが少ないので、タイトルにある衝撃はなかったかな。2016/12/23
KJ.O
1
欧州統合は、1957年のローマ条約締結から60年の間、営々と発展して来た。2008年のリーマン・ショック後の金融危機、南欧諸国の債務危機、そして、BREXITは、確かに欧州統合にとって大きな衝撃であり、最大の危機だ。しかし、英国がEUから離脱するからと言って、破局的な二つの大戦の反省から欧州が一貫して追求し続けてきた統合の大きな流れは変わるのだろうか。仮に、英国がEUから完全離脱するにしても両者間のFTAをお互いに模索していくことになる。BREXITは欧州統合へ向けた大きなうねりのなかの調整過程に思える。2017/02/19
Oreg
1
著者もあとがきで認めている通り、衝撃というには物足りなさを残すのですが、英国のEU離脱という事象を淡々と伝え、EUの抱える課題がとてもわかりやすくまとまっています。事実を確認するには適切です。2017/01/12
yasu7777
0
★★★☆☆2019/12/24
サックーマ
0
分かりやすかった。しかたないけど、この時から状況が進んでいるから更に最新情報が知りたい感じでもあった。2018/04/09