内容説明
ドイツ、2006年6月。オペル動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。首席警部オリヴァーと相棒のピア、そして捜査課のメンバーたちが乗り出し、死んでいたのは高校教師で環境保護活動家のパウリーだと判明する。彼はたくさんの生徒たちから慕われていたが、同時に動物園付近の道路建設による環境破壊や動物園の動物虐待を批判し、さまざまな人間に憎まれていた。捜査が進めば進むほど、パウリーを殺す動機を持つ者が浮上する。さらにピアに危険が迫り……。謎また謎の展開と緻密極まる見事な伏線。リーダビリティに溢れた傑作警察小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
338
『悪女は自殺しない』より多少面白くなっている。ただやはり、オリヴァー&ピアのコンビが無能に見えてしまい白ける。ファン目線ではオリヴァーはともかく、ピアは切れ者の印象があるようだが、この作品ではいつ懲罰くらってもおかしくないほど関係者、特に男との距離感がおかしい。頭が切れるというよりは思い込みで物事を断定するタイプで、その思い込みの精度が多少はオリヴァーよりはマシかなという程度。前作に続いて、犯人の設定や真相の暴き方が下手で、後半に意外性がない点も弱点。見せ方次第でもう少し驚かせることができた気がする。2025/02/28
ひで📚🏈
101
ドイツ人の名前が難しくて・・・『登場人物の名前が分からない病』が発動www翻訳4作目、シリーズ2作目・・・という、ややこしいカンジです(汗)なぜ、シリーズ順に翻訳してくれないのか?シリーズの順に読みたかったものです。事件解決が若干無理やりっぽかったり、オリヴァーは冴えないオヤジだいwツッ込みどころは満載(?)なこのシリーズですが…僕は大好きですよ!意外と読書メーターで感想が少ないよのシリーズ・・・もっとたくさんの方に読んで貰いたいものです!!!(本の感想にはぜんぜんなってませんがwww)2016/11/26
papako
80
ピア&オリヴァーシリーズ2巻。翻訳は四冊目。なかなかのボリュームでした。動物園で死体の一部が発見された。被害者は敵も味方も多かった。環境保護運動、汚職、入札不正、不倫、オンラインゲーム、解離性同一障害などなどたくさんの要素が盛り込まれている。誰も彼も怪しくて、それでもなかなか犯人にたどり着かない。わかってしまえば身勝手で幼稚な犯罪。巻き込また人が多く、複雑に見えても単純な事件。オリヴァーは冴えない勘で勘違いし最後ははらはらしました。ピアオリヴァーも人間らしくて面白い。さて次も期待です。2016/11/17
yumiko
76
オリヴァー&ピアシリーズも四冊目。一見カッコいいオリヴァーのヘタレっぷりにももう慣れた。今後は頑張れピアシリーズとして読もう♪今作も著者のサービス精神は旺盛。怪しい登場人物に不穏な過去や事件が盛り沢山で、正直胃もたれしそう…でもそれらが蜘蛛の巣のように美しく張り巡らされていると気づいてからは、もう怒涛の一気読み。大山鳴動して鼠一匹の最後は皮肉だけれど現実味があった。刑事の私生活や恋物語には正直あまり興味なし…まあシリーズ物だし仕方ないかな。とにかくピア頑張れ!そしてオリヴァー、もうちょっとしっかりして!2017/03/22
のぶ
70
決してスケールの大きな話ではないが、そこそこに楽しめる作品だった。動物園で腕と足が切断された死体が見つかるところから物語は始まる。やがてもう一つの殺人事件が発生し、オリヴァーとピアのチームが捜査をする話。登場人物が多い割にはストーリーはシンプルで、オーソドックスな警察ミステリー小説だった。大傑作というほどの出来ではないが、シリーズのレギュラーメンバーの登場で安定路線の作品。出版順は時系列になっていないが、今のところ問題なく読む事が出来ている。2017/01/15
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