内容説明
直観に頼ると失敗する? 子どもから大人へ,ヒトは少しずつ論理的になっていく? 科学の答えは,どちらもNOだ.実は,子どもの脳は想像以上に〈論理的〉で,大人の脳は意外なほど〈直観的〉.日常生活で,人生で,そして進化の過程で,それが「うまくやっていく」秘訣であることを,脳の機能と発達の仕組みから解き明かす.
目次
目 次
まえがき
1 間違いだらけの私たち
わかっちゃいるけど/サンクコストの呪縛/モンティ・ホール問題/損はしたくない/そのワインを選んだワケ/恋人なら考えて見極める?/自分の身体に騙される/身体を使って騙してみる/理由まで勝手に作り出す/記憶は間違って植え付けられる
2 思いつきも悪くない
どちらの足から踏み出そうか/考えるとうまくできないこともある/考えると買えなくなることもある/マジカルナンバー/記憶の分類/仕方がないのか、そのほうがよいのか/適応度を高める不合理な知覚/適応度を高める不合理な意思決定/至近要因と究極要因/それでもやはり不合理?/結局どちらでもよい
3 ともあれ理由は脳にある
ひと目で咲いた恋の花/恋の相手は報酬/咲かせ続ける努力/論理的に「考える」とき/新しい脳?/脳の中のたくさんの「小さな世界」/世界のまとめ役はいるのか/まとめ役の候補/なるべく使わない方向で/訓練の賜物/脳にあった理由のまとめ
4 子どものほうが論理的?
子どもにも注目したい/理論の軸としての論理的思考/見えないものは存在しない?/よく調べると実は知っていた/あんなことも、こんなことも/論理的な赤ちゃん/そもそも動物には得意なことがある/赤ちゃんにだって得意なことがある/赤ちゃんのコア知識と進化/子どもなりの試練/子どもは子ども、大人は大人
5 子どもには子どもなりの脳がある
子どもの脳にも注目したい/脳の変化と知能の発達/逆u字の中身/接続の剪定と知覚の剪定/剪定のタイミング、そしてさらに/小さな世界の独立/適応度を高める遅い発達/若気の至り/遺伝と環境/子どもの脳は、大人の脳のミニチュアではない
6 視点を変えれば間違いも役に立つ
クリスティンとクリストファー/視点の違い/チンパンジーの子どもと勝負する?/経験に裏打ちされた直観/フランクリンの功罪表の功罪/遺伝子との相互作用/個性の視点/わりとみんな思いは同じ
あとがき
参考文献/引用文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
ひさしぶり
那由田 忠
スノーシェルター
calaf
-
- 電子書籍
- 異世界転生騒動記2 アルファポリス
-
- 電子書籍
- 17年と13年だけ大発生?素数ゼミの秘…