内容説明
「私は考える.だから私はある」のデカルト,「人間は考える葦である」のパスカル,二人の哲学者は数学者でもありました.デカルトの『幾何学』を読み解いたり,パスカルの定理や判定法を解説したり,二人の数学を存分に楽しみましょう.1996年にようやく証明された「フェルマーの大定理」についても,ていねいに説明します.
目次
目 次
はじめに
第 1 話 発見のための方法
第 2 話 無限へかける橋
第 3 話 文字記号の歴史
第 4 話 フェルマーの大定理
第 5 話 ピュタゴラス数の話
第 6 話 朝ねぼうのデカルト
第 7 話 信心ぶかいパスカル
第 8 話 数学王オイラー
第 9 話 フェルマーの大定理に挑戦
第 10 話 フェルマーの大定理が解けた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさって
1
フェルマーの大定理を証明するまでの数学史を流す本です。すこしずつ、抽象度が増していき、後半は理解するのをあきらめました。2013/12/31
こち
0
ちっとも楽しくない2017/05/25
MrO
0
最後はフェルマーの定理の基本的なアイディアにまで言及し、普通の人は振り切られる。とは言え、こうした歴史的な背景が、高校の授業のあたまにでもあったら、きっと面白いだろうなと思う。数学的帰納法が、実に数学の本質に根ざしていることなど、使う練習の前に知っておきたいものだ。2017/03/19
はるゆう
0
ざっと流し読み。数学的帰納法の原理が、デデキント-ペアノの公理系より保証される(p31-34)というのは、初めて知った。特に深くも考えずに数学的帰納法を知っていたが、実はそれなりの背景があったとは、驚いた。2013/04/21
Steppenwolf
0
VG高校生以下の意欲的な生徒のために書かれた数学書である.私は同じ著者のフェルマーの大定理が解けたを読んでわからなかったところを本書で補えるかと期待して読んでみた.予想通り助けにはならなかったが楽しく読めた.そもそも私は絶対理解せねばならぬというプレッシャーなく読んでいるので気楽なもんである.本書を読み終えた今別の本を読んでみたくなっている.その意味でも本書はいい本だと思う.練習問題があったが飛ばして読んだ.というのは図書館で借りているので流石にメモ書きできない.読み終えたが買おうか迷っている.2021/01/19