実業之日本社文庫<br> 花や咲く咲く

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実業之日本社文庫
花や咲く咲く

  • 著者名:あさのあつこ
  • 価格 ¥586(本体¥533)
  • 実業之日本社(2016/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408553122

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内容説明

太平洋戦争下に生きる少女たちの夢と運命 昭和18年、初夏。小さな温泉旅館の娘・三芙美は、女学校の友だちと、思いがけず手に入った美しい布でブラウスを縫い始める。おしゃれにときめき、夢を語り、笑いあう――そんな仲良し4人組にも、やがて戦争の暗い影が忍び寄ってきた。「現代の日本でたたかっている少女たちに贈りたい」――祈るような想いで著者がつづった、心ゆさぶる“戦時下”青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

62
戦時下の少女4人の物語。生きていくためにどうしていたのかがリアルに描かれていました。戦争の暗い影は様々な楽しみを奪っていったことでしょう。もう2度と同じことが起きないように。祈るような想いが伝わってきました。2020/07/14

たつや

54
多分、あさのあつこさん初読みです。衝動的に借りて、読んだら、良かったです。戦時中の女子がそれでもおしゃれに心引かれ、楽しみ、これぞ青春。と、男の自分にも、その気持ちよくわかりました。最後、戦争に負け、モンペを脱いでブラウスを身につける和美たちは、目に浮かぶし、NHKの朝ドラに向いてると思う。良い本でした。2017/07/09

はるき

33
激動の時代に翻弄されながらも瑞々しく生きる少女たちの青春。難しく考えなくて良い、ただこの物語を楽しみたい。あさのあつこさんの少女像はどんどん深化している。2016/10/21

のびすけ

27
戦時下、高等女学校の仲良し四人組。生活のすべてが窮屈で、希望が見えない時代。そんな中でもおしゃれに心惹かれ、お喋りを楽しみ、将来を夢見る。一緒に作ったブラウスがみんなの宝物。空襲に遭った二人はきっと帰ってくる。みんなの夢がいつか叶いますように。2023/08/12

テツ

26
少女たちの青春。きらびやかで可愛らしく自らを着飾りたい年頃。でもこれは戦時中のお話。オシャレなど許されないし楽しげに笑うことすら眉を顰められる。ぼくはノンポリなんで右も左も政治的主張はないし心底どうでもいいんだけどさ。咲き誇る花のような時代を楽しむことすら制限してしまう戦争ってそれだけで悪だと思うわ。花が咲くことを躊躇う時代なんて二度と繰り返しちゃならない。花は躊躇せず屈託無く、自分が咲きたいように美しく咲ける世界でなくてはならない。2017/11/28

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