内容説明
塚本伊太郎は、忠実な協力者の助けで、ついに殿様の一行を急襲、寺沢家を断絶に追い込む。その後、幡随院長兵衛と改め、宗右衛門の「人いれ宿」を継いで人足や運送業者を率いる「町奴」、いわば「侠客」の頭領として人望を集めるようになる。だが、江戸市中では「町奴」と乱暴者の「旗本奴」が対立し始め、長兵衛は「旗本奴」を率いる親友の水野十郎左衛門との対決を迫られた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
24
上巻から続いた復讐劇も一段落した頃には、もう小説の終盤。幡随院長兵衛の侠気や、魅力ある手下が活躍する間も少なく、悲愴に幕を降ろす。由井正雪の乱の鎮圧と、江戸大火からの復興が、幕府による強力な秩序ある社会へと変えていく。これにより出自を嵩にきて傍若無人を繰り返してきた旗本奴達も、徐々に粛正されていく。その頭目たる水野十郎左衛門。長兵衛の恩人であり、真の理解者でありながら、立場故に敵となり、長兵衛もまた、惹かれつつも一歩も引けないる宿命。長兵衛と十郎左衛門、ふたりの侠客。時代の変わり目に咲いた華と徒花。2013/05/10
旗本多忙
18
手元にもあるが、もう何年も前に読んだ本だ。ここ3月、4月と全く本が読めてない。毎日数枚のページはめくるものの、5冊も6冊も、いやそれ以上読みかけ本があれば本腰が入るわけがない。 そういうことで、読めない月は昔読んだ本を既読として上げようと思った。 誰かしらの目に留まり、ああこんな本があるんだ。そう思う人もいるかもしれない。長兵衛は庶民の揉め事を解決する町奴の頭領だ。ヤクザとは違うのが侠客。映画では高倉健のおはこだね(笑)しかし、権力には正義があっても勝てないものだ。寂しい世の中だね。2021/04/24
ここぽぽ
13
幡随院長兵衛の生涯が見事で、花が散るようだった。人のために働く漢のかっこよさと潔さを見た。2023/06/13
ロデタ
10
侠客というタイトルなのに侠客になってからの話がちょっと少ない。最後は切ない終わり方だった。 2023/01/27
ヨウゾウ
8
何も知らなかった幡随院長兵衛のイメージが固まってしまいました。 『仇討』と『「旗本奴」と「町奴」の対立』の二本立ての物語、長兵衛の素晴らしい男振りが描いてありました。保科正之が登場する等、史実も多々散りばめられているようです。テンポよく進む展開で下巻は思わず一気読みしてしまいました。2026/01/05
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