中公文庫<br> 風景を見る犬

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中公文庫
風景を見る犬

  • 著者名:樋口有介【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 中央公論新社(2016/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122062900

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内容説明

那覇市大道の栄町にある売春宿の息子・香太郎は、高校最後の夏休みに近所のゲストハウス「アミーゴ」でバイトをする。悠々自適なマスター、個性的な美女たちに囲まれ、それなりに充実した夏休みを過ごしていた。そんな中、いつもは平和な栄町界隈で二つの殺人事件が起こる。当初、金の絡んだ単純な構図に思えた事件は、複雑に絡み合う人間ドラマが引き起こした悲劇だった――。幼なじみの彩南から、かつて「野良犬」と言われた香太郎だが、野良犬だからこそ見えるものがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

25
沖縄へは2回旅行している。観光客で賑わう華やかさの裏、那覇の下町を歩くと、荒れた素顔が見えて来る。下町で食堂と特殊な?旅館を経営する母と暮らす高校生・香太郎。彼の周りは女だらけ。旅館のお姉サンたち、同級生の彩南、博士号を持つ柑奈、自分探しの旅に来た朋実。朋実ともう一人の女性が殺された。普通、物語はここでシリアスに急展開するものだが、そこが沖縄、なんくるないさ。緊張感のなさがいい味出してる。それでも数々の伏線がいかにも沖縄らしくまとまる終幕が見事だ。「面倒なことをいうなよ、夏休みだし、ここは沖縄なんだから」2017/09/18

カブ

24
沖縄を舞台とした青春ミステリー。沖縄独特の風景、風土を主人公香太郎のませた高校生の目線で描く。一方では暑い沖縄とメキシコ料理も楽しめる。2016/11/08

すたこ

20
★★★★舞台が沖縄だからか、主人公のキャラクターのせいか、時間のゆったりしたストーリー展開。しかし、やっぱり爽やか。この爽やかさがちょっと苦手ではあるけれど、今回はいつもよりは気にならなかった。終盤で真相が一気にバババと解明されちゃって、なんか急かされた感がすごいけど(笑)まぁ、面白かった。沖縄の方言がとても良かった。2021/04/18

ううち

8
ちょっとませている主人公の男子高生が美女たちに振り回されるといういつものパターンなのですが、沖縄が舞台ということもありのんびりした雰囲気。嫌いじゃない。タコスが食べたくなりました。2017/03/29

ラガパンキー

6
樋口さん初読。面白かった!青春ミステリーなので本格ミステリーが好きな人には突っ込み所満載で合わないかもしれませんね。舞台は沖縄のダークサイド栄町。表向きはスナックの売春宿に母親と二人で暮らす高校生の幸太郎が夏休みにバイトを始めるが次々に事件が起こる。謎解き部分も面白かったがそれ以外の部分が更に面白かった。 2018/09/12

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