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内容説明
一人の天才の独創が生んだ相対論に対し、量子論は多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。その精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どう理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式……。当事者たちの論文や書簡、討論などを渉猟し、8年をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miri
65
量子力学の歴史の物語ですが、群像劇の手法が取られており、アインシュタイン、ボーア、シュレディンガー等々、個々の会話は想像により再現されたものです。史実や量子力学の内容ではなく、数十年に渡る学者の苦闘の姿を追って読ませています。一人が量子力学を発見したのではなく、天才的な幾人の人物が論文を読み込み、トライアンドエラーを繰り返し、この分野を発展させた流れには感動。難しすぎて内容はとても理解できないのですが、不思議なものは楽しいのでつい読みたくなる分野。2020/11/22
やいっち
65
8割がたは量子力学の草創の物語。知っていた話も多かったけど、さすがに詳しい。物語風で数式も一切使わないし、有名な人物が多いこともあって親しみやすい。最後のほうは、隠れた変数やベルの不等式に絡む話。やや親しみ辛いけど →2020/01/08
kochi
22
二十世紀初頭からの量子論の発展を、「量子のもつれ」という概念と、物理学者たちの生き生きとした会話(まるでその場にいたかのような)とを軸にして臨場感たっぷりに描いた力作。もつれとは、例えて言えば、仲の良かった光量子のアリスさんとボブさんが、離れ離れになり、宇宙の反対にあったとしても、「離れても強い絆で結ばれて、光速度の限界なんて知らないわ」と言うくらい結びついていること(嘘)まあ、そんなたとえ話よりも最終エピソードのある物理学者の祖父にまつわる仰天な顛末の方が、「もつれ」を説明するにふさわしいかもf^_^;2017/06/19
tom
17
かなりの時間をかけて読了。ただし、書いてることは、しばしば不明。まあ、とんでもなくややこしいことがテーマだから仕方ない。なんせ量子もつれというもの、「つながりを持つ量子は、100超キロ離れていても、相手のことが瞬時に分かる」というもの。ふつうに考えたら、あり得ないことなのに、物理学者は解明したらしい。そのために延々と繰り返された議論を再現しようとしたのがこの本。私に分かったのは、ひたすら話すことで現れる知恵やらひらめきの重要さ。とくかく物理学者たち、すごいと思う。内容を理解できないのが残念無念。2024/02/06
okkb combine
9
注釈がネットで調べるのが面倒くさい。それを除くととても有意義な時間をかけてよかったと思う。 アインシュタイン対ボーア論争が印象的。キュリー夫人が登場し、一体どんな会話をしていたのか。2016/10/05
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