内容説明
世界中のレスラーたちが壮絶“ガチ”バトルロイヤルに参戦する表題作の他、アントニオ猪木、ラッシャー木村、高田延彦ら実在のレスラーをモチーフにしたものなど全8編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
90
樋口毅宏は、全ての作品を読んでいる作家です!本作は引退記念作品(プロレス的なギミック?)とのことです。往年のプロレス全盛時代を知っている者としては、実際のレスラー・エピソードを想像して、懐かしく楽しめましたが、これが著者の本当に最後の小説だとすると寂しい状況です。もっと面白い小説が書けるだけの才能があると思いますが・・・引退撤回(プロレスでは良くある事)を願っています。2016/10/10
mochizo
4
正直プロレスは知りませんが、この本の内容は面白いですね。サブカルチャーの人々にプロレス好きの方が多いのもうなづけます。2017/08/17
佐藤光弘
4
「新日と新日本は違うんです」ーー昭和のプロレスファンは新日本プロレスを「新日」と呼び、2016年のプロレスファンは「新日本」と呼ぶ。伝説のプロレスファン漫画「最狂超プロレスファン烈伝」の著者・徳光康之氏は熱く語った。プ女子が会場を賑わす現在のプロレスには何かが足りない。プロレスとは、哀愁、やるせなさ、野心、痛み、無情感。そんなものが詰まっているのだと著者はインタビューでも語っている。プ女子を代表する直木賞作家・西加奈子さんの「ふくわらい」へのアンチテーゼがそこにはあると語る。2016/10/05
KUMAGAI NAOCO
3
かつてのプロレスブームを支えた選手達の様々な人生を、オムニバスにした1冊。実在のモデルはこれがあの人で、こっちはあの人だな、っていうのが目に浮かぶ。今回は珍しく?(笑)性描写が少なかった。2017/06/17
snakedoctorK
3
前半は事実をベースにしたもの。後半はかなりのオリジナルなもの。前半の方がおもしろい。やはり、プロレスはすげぇんだよね。2016/10/27