内容説明
国会議事堂は、もと誰の家? --井伊直弼の上屋敷の一部だった。本書は、東京に残る江戸の面影を、切絵図と切絵図に重ねた現代地図、アクセス情報、豊富な写真とともに詳しく紹介。
江戸城本丸(皇居東御苑)、鬼平が設立した人足寄場(石川島公園・高級マンション)、徳川将軍家の庭(浜離宮恩賜庭園)、南町奉行所(有楽町駅前広場)、江戸の観光地(愛宕神社)、江戸幕府の最高学府・昌平坂学問所(湯島聖堂)、江戸のアウトレット(日本橋富沢町)など、著者自身が実際に歩き、江戸の息吹が感じられるおすすめの個所を厳選。
ベストセラー『東京今昔江戸散歩』(中経の文庫)に、新たに小石川谷中本郷絵図、麹町永田町外桜田絵図の2つの切絵図と、根津神社などの4項目を加え、単行本サイズに大きく見やすくなった待望の増補版! オールカラー!
※本書は2011年12月に中経出版から刊行された『東京今昔江戸散歩』(中経の文庫)を基にし、新たに「麹町永田町 外桜田絵図」「小石川谷中 本郷絵図」の切絵図と「桜田門外の変の舞台~桜田門」「加賀藩上屋敷の赤門~東京大学赤門」「江戸幕府の最高学府~湯島聖堂」「甲府宰相綱豊の屋敷~根津神社本殿」の四項目を加え、大幅に加筆・修正のうえ、改題して単行本化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
60
江戸時代の切絵図と現代の地図を重ね合わせていてなかなか面白い。写真と共に数多く紹介されている江戸時代の痕跡を、タイトル通り“散歩”しながら辿りたくなりました。東京には知らなかった歴史の足跡がたくさんあるのですね。2017/12/13
bvbo
6
現代地図と江戸時代地図を重ねて見られるのが面白い。街歩きの参考に。2018/12/31
チョビ
5
意外と【読メ遊郭部】自主トレ本になった。レベルはロマン枠にします٩(๑><๑)!現代と江戸の地図を重ねて説明をしているが、その構成がナンですね。ただし、説明文は江戸時代に限らず、持ち主が変わることによって、土地も流転するんだなということを改めて思う。また某企業のお宝強奪に対して静かな怒りが感じられたり、地震による遊女と主人の運命など、一般の専門書には入れられないけど入れたい!という豆知識がゴロゴロあります。ロマン枠と言われ続けながらも日本の4番になった筒香選手のような本になって欲しいな♪2017/01/18
mittaka
4
東京に隠された江戸時代の跡に好奇心が刺激されるとともに、歴史ある日本で生きていることを幸せに思った。著者の山本博文氏が時代劇「雲霧仁左衛門」の時代考証を手掛けたと知り、親しみを感じた。 ・後楽園「天下の楽しみに後れて楽しむ」から命名 ・彰考館「水戸黄門漫遊記」助さん(佐々木助三郎)、格さん(渥美格之進)じつは歴史家 ・根津神社門前に岡場所、飯盛女 ・中野の犬小屋、敷地二十九万坪、約十万匹の犬 等、そうだったのと知識を深めることができた。紹介された写真をたよりに史跡を訪れ、江戸時代に思いをはせる旅をしたい。2019/06/29
小松 辰雄
2
星5つ。以前、文庫本で読んだものの決定版との事。内容はほぼ同じだが地図は大きい方が見易い。これを持って街散歩がしたくなる。2018/03/24
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