ちくま新書<br> 高大接続改革 ──変わる入試と教育システム

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ちくま新書
高大接続改革 ──変わる入試と教育システム

  • ISBN:9784480069184

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内容説明

2020年度から大学入試が激変する。従来の知識・技能型、得点重視の一発勝負試験から、主体的・協同的に学ぶアクティブラーニングの導入が前提とされる。塾や予備校は沸き立ち、中学や高校の現場は大混乱。この入試改革は文科省が進める高大接続システム改革の一環。そもそも高大接続とは何だろうか。塾や予備校に通わなければ、大学を目指せなくなるのか……。気鋭の教育ジャーナリストと、「学習学」を提唱し実践的な学びを指導してきた人気大学教授がタッグを組み、これから起こる教育改革の本質を解説。新制度に立ち向かうために、学校や家庭でできる対策を徹底指導する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

91
2016/10/9 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2016/10/14〜10/17 最近盛んに言われ始めた「高大接続」。全く無関係ではない仕事だし、子供が改革のどのタイミングで関わるのかも知らなかったので、大変勉強になった。しかし、アメリカのシステムを真似るのは良いんだけど、社会的な情勢が彼我で違うんだから、そこはアレンジしないといけないんだと思うんだけどなぁ。博士増やしたときだって、アメリカでは博士号を取っても、企業に入ったり、起業したり、と選択肢がいっぱいあるのに対して、日本では企業はなかなか2016/10/18

壱萬参仟縁

49
これからの子供は、基礎知識+して、思考力・判断力・表現力が求められる(007頁)。能動的な学習=アクティブラーニング(AL、009頁)。これからの大学入試の主役は、小学4年生(10歳ぐらい、020頁)。furupyきょうじゅの読書会に参加するといいことあるぞ。世界史必修見直しで、歴史総合。公民では、公共 を新設(仮称、022頁)。社会人となれば、最新学習歴の更新が重要(085頁)。日本の大学生は自学自習習慣がないのは、壊滅的(165頁)。2016/12/31

きいち

33
高校と大学を接続するのは学校でも文科省でもなく学ぶ側だ、という指摘にハッとさせられる。そう、こうした制度改変ってどうしても、大上段に国にとってどうかという見方をしがちだけど、学ぶ側、とはすなわち我々(もしくは自分の子ども)のこと。自分たちにとってどうか、という観点で貫かれたこの本、読む側もちゃんと鍛えてくれる。◇例えば山内は、高校と大学をつなぐアクティブラーニングの価値を述べながらも、高校生の自分はきっと居心地悪いはず、という視点を忘れない(このあたりかなり率直)し、万能視しない。主役は、活用する側、と。2016/10/20

崩紫サロメ

24
入試制度ではなく、アクティブラーニングを推奨していく立場からの本。「人間は本来アクティブ・ラーナーであった」と気付かせることがアクティブラーニングの目標だとし、成功を収めていると思われる高校や大学の取り組みを紹介する。確かにそれらは優れた取り組みで、そのような形で高大が接続していけば良いのだが、著者も37ページで指摘しているとおり、それが富裕層にとって有利なものになるのではないか、という懸念は妥当であろう(公立の名門校に入るために何億円も住宅に投資するという例もある)。2020/12/21

すみけん

15
変わりゆく教育システム、授業内容は世の中の趨勢から逃れられない必須なことである。知識偏重、偏差値偏重ではなく、求められる人材が変わってきているわけだが、この新しい教育活動が単に企業が求める人材を育てる、というのではなく、本当に豊かな世界を築いていく人材の育成に繋がっていくことを願うばかり。2016/12/02

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