ちくま新書<br> ルポ 賃金差別

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ちくま新書
ルポ 賃金差別

  • 著者名:竹信三恵子【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 筑摩書房(2016/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480066602

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内容説明

同じ職場で同じ働き方をしていても、賃金に差が生じるのはなぜなのか? 労働者の三人に一人が非正規雇用となり、受け取る生涯賃金にも大きな格差が生まれている。本書はアルバイト・パート・嘱託・派遣社員・契約社員など「働く人の賃金」に焦点を当て、現代日本の労働問題を考察する。賃金というものさしから、いま働く現場で何が起きているのかを読み解き、現代日本の「身分制」を明らかにする、衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

39
タイトルの通りもはやこれは格差ではなく差別の世界なのだなと実感。その人のもつ属性で賃金が決まるのはひどいというのが本書の趣旨。2012/04/16

RED FOX

13
現代日本の身分制「派遣」を追う。派遣を増やし人件費を削って業績をあげて喜ぶ正社員が次の削減対象。働かずとも給与があがる正社員を支えるために最低賃金で仕える派遣の長年の不当な待遇やその後の闘いを淡々とルポ。「働き手が何をしているのかを分析し、これに見合った賃金へと改定していくこと自体は、人件費を適切に生かすため、企業経営にこそ不可欠のはずだ」、など冷静な記事の合間にたまにぐさっと射す一言も渋い。2014/09/23

キョウラン

11
『同じ職場で同じ働き方をしていても、賃金に差が生じるのはなぜなのか?労働者の三人に一人が非正規雇用となり、受け取る生涯賃金にも大きな格差が生まれている。本書はアルバイト・パート・嘱託・派遣社員・契約社員など「働く人の賃金」に焦点を当て、現代日本の労働問題を考察する。賃金というものさしから、いま働く現場で何が起きているのかを読み解き、現代日本の「身分制」を明らかにする、衝撃のノンフィクション。』っていう内容紹介だけど別に衝撃じゃないっていうのが悲しいね。10年いや、もう15年以上前からずっと閉塞感漂う日本だ2012/05/22

takizawa

6
非正規雇用の賃金格差問題に焦点を当てたルポルタージュ。独立の生計を営む立場にありながら,家計補助的な働き方を押し付けられてしまう。この背景には財政難・業績不振に伴う人件費削減があるが,グローバル化が進む中,後戻りは望めそうにない。今後の展望としては本書の主張と同じく,同一価値労働同一賃金の導入が現実的だし多くの人の納得を得られるだろう(現在は,非正規労働者の待遇を犠牲にして,正社員が不当に優遇されているから)。痛みは高齢層の昇給抑制のみという広島電鉄の手法が参考になりそう。2012/05/13

浅井秀和 「不正規」労働者

4
私自身、賃金差別されている「有期雇用」労働者なので、似たような人たちはたくさんいるのかあ、と妙に納得した。 「企業だけでなく組合」までもが「賃金差別」に無関心だというようなことが書かれてあったが、これも私は、同感。だから外部の個人加盟のユニオンに所属した。所属したからといって一足飛びに解決できない。なぜなら、本書にも書かれてあるが、賃金が自分より低い人間がいると、多くの人間は「安心」するからだ。 その「安心」が「差別」だ。 2015/06/09

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