内容説明
「ご学友」が見た、悩み多き天皇の青春の日々が甦る。「世襲の職業はいやなものだね」と自らの将来を嘆く。同級生と猥談に興じながら、「一生、結婚できないかもしれない」と漏らす。ミッチーブームに際しては誹謗中傷も受けた美智子さまを守り、両親と離ればなれだった幼少期から、家庭を作ることを願う――。将来の天皇という、あらかじめ定められた運命のなかで、青年・明仁皇太子は何を学び、どう成長していったのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
6
今上陛下の「ご学友」であった著者のちょっとした暴露本。残念ながら、天皇陛下の政治利用の香りがあちこちに感じられた。ただし、本書は宮内庁のチェックも、もちろん陛下のチェックを受けているわけでは無いので、あくまで著者の主観的著作。「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」この憲法の定めを、陛下はずっと守っておられる。2017/03/20
shushu
3
著者は今上天皇の「ご学友」で大学卒業まで一緒。元通信社記者。昭和52年から55年に雑誌にペンネームで掲載された連載をこの本で初めてまとめたもので当然当時は皇太子。美智子妃と結婚するまでは非常に暗い性格で、そのために(他の)結婚話が進まなかったとか、沖縄や朝鮮への深い関心等がなかなかつっこんで書かれている。これが書かれたときの日本はある意味今とは全く違う日本だったような気がする。「皇太子が平和を愛し、文化国家日本の支柱たらんとする裏には、日本古来の天皇の在り方をねじまげた明治への激しい反発と内省があるとみて2019/03/17
まゆ
3
ちょうど昭和天皇の本を読んだばかりのところに本書の書評を見て。私も今上天皇が皇太子の頃、「家庭を持つまでは、死ねない」とおっしゃったというのは知っていたが、本書は学習院の「学友」で橋本龍太郎の叔父にあたる記者が書いており、陛下が脈々と続く皇室の伝統の中でご本人の居場所を探す努力されていたかが関係者だからこその詳しさで書かれている。退位の発言前に書かれているが、それも念頭に読むととても面白い。2017/01/29
神島竜
2
学生時代どこんなんだったよ、とか。家庭教師はなにさんで、とか。当時、学友さん経由で発禁本を読んでしまい、とか。テニスや乗馬が好きとか。細々とした、天皇としての公務とか歴史とかについてはそんなに書いてなかったよ。2019/01/15
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