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内容説明
アマゾンが仕掛ける物流革命から、今、経済の地殻変動が起こり始めている。ウォルマート、楽天、ヨドバシカメラ─アマゾンに立ち向かうための戦略はあるのか? あらゆるビジネスを飲み込む巨人アマゾンの正体とは? 流通先進国アメリカで取材を重ねる気鋭の物流コンサルタントが、日米ビジネスの最前線からレポートする!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
85
ネット通販と宅配便の異変について書かれている第一章、第二章巨人アマゾンの正体を主に読んだ。最近アマゾンと宅配便の間で摩擦が起こっていることを耳にする。たしかに複数注文するとバラバラに到着することがある。あれは受け取るほうも手間だ、まして配達するほうはそれ以上だと思う。本書ではアマゾンの倉庫や物流のことも触れられているが早くて便利の反面、客先に到着までの流れはすこし改善する必要があると感じた。これから超高齢化で物流に携わる人が減少してゆくなかサービスを維持出来るのか気になった。図書館本2017/09/04
hatayan
66
2016年刊。ロジスティクス(物流)の専門家がAmazonの手強さを解説する一冊。 Amazonは稼いだ利益のすべてを配送センター建設や技術開発などの投資に回し、営業利益は一貫して低水準。一方、商品の管理や発送をそれぞれの店舗に任せて急成長した楽天はやがて頭打ちとなり、赤字覚悟で長年ノウハウを蓄積してきたAmazonにもはや追随することは困難。 後半は、試行錯誤が続く日本型のネットスーパーの取り組み、ヨドバシカメラ、アスクルなど、丁寧な接客で顧客満足が高い企業のネット通販の取り組みを紹介します。2019/09/29
ホークス
58
ネット通販を軸とした様々な試み(店舗連動や新サービス)について、物流をキーワードに各社の特徴と今後をまとめている。まだまだ試行錯誤中で、優れたアイデアが眠っていたり、成功まであと一歩の手法もある。戸別配達は基本高コストなので、工夫次第でコストを減らし、利便性や趣味性を狙える面もあろう。ラストワンマイルの問題は「接客される側でいたい人」が多数になった事も根底にある。要求は高いが額に汗するのは自分以外の誰か、というのでは成り立たない。自分なりに楽しめる生活と、額に汗する事の両立が尊ばれる文化が理想かもしれない2016/09/24
shikada
41
Amazonの物流の強さ、競合との戦略の違いを解説する一冊。これまで物流に関する本をあまり読んだことがなく、新鮮だった。amazonがいかに着実に物流設備を構築し、梱包や発送の効率化を行ってきたかが読み取れる。競合とも言えるウォルマートや楽天などの戦略についても詳しく解説されている。自社で梱包や発送を行い、規模の利益を活かすamazonに対し、梱包・発送は各事業者に行わせる楽天。今年の2月にニュースになっていた、楽天の送料込み表示騒動の背景がよく理解できた。2020/06/02
James Hayashi
40
ロジスティックコンサルタント、16年著。案外、物流は重視されていないと思われるが、いかに繊細であり、場所や規模により異なり、状況により変革していくべきものか理解する。いくつかアマゾン関係の書に目を通したが、この書から受けた印象は大きくアマゾンの凄さを感じ取った。物流の革命を成功したゆえ、今のアマゾンがあり、今後もドローンでの配達、新しいサービスなど期待できる。それゆえ株価は2014年3月、$368だったものが本日付け$1853。アマゾンだけでなく、様々な企業の取り組みも網羅し、いろいろアイディアも頂けた。2020/01/28