内容説明
「100年生きてきて、思うのは匙加減の大切さです。『生きていく』とは、この匙加減を見極めていく営みにほかなりません。」――本文より
・あらゆる不幸は人と比べることから始まる
・誰かと話すだけで心は温かくなる
・「ちょっと不便」なくらいが体にはちょうどいい
・断ることも立派な愛情表現
・いい歳をして、見返りなんて求めなさんな
・言葉にしないと、やさしさは伝わらない……etc.
本書をきっかけに、あなたの「ちょうどよい匙加減」を見つけてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
132
1916年生まれの著者は101歳ですね。年の功を授けられてる様で、対象としては定年年齢辺りかと思うけれど、若年層が今後の筋道を、指標を立てていく道標にもなろうかと思うのでお勧めしたい。匙加減とはよく考えられたネーミングで、毎日リズム正しく新しい刺激を感じ、例え病となっても新しい気付きがあるという事を説かれています。そのハプニングで飛びそうになるこころを、歩調を合わせるかの様に加減する様なイメージですね。その加減は、他人と関係なく、自分で決めて良いんだよ。2017/12/11
しのぶ
64
100歳でも元気な著者の経験に基づいた内容で、とても解りやすい言葉ですぐに読める本。生きていくうえでも健康でもバランスの大切さが伝わってきました。2017/08/21
パフちゃん@かのん変更
63
100歳で頭もしっかりしていて羨ましい限りです。素晴らしい人だと思います。「誰かのお役に立つこと」「見返りを求めないこと」「感謝の気持ちを忘れないこと」「温かい言葉以外は禁句」わかっちゃいるけれど、なかなか人間ができていなくてダメダメな私ですが、これから気を付けて生きていこうと思いました。2018/08/06
みえ
43
さすが100才の方、説得力あるお言葉がいくつもありました。2019/09/22
とろこ
42
さすがは一世紀以上生きてこられた精神科医さん。簡単な言葉で優しく語りかけてくれるような文体なのに、内容は深くて、重みもありました。そして、押しつけがましいところが全くないので、素直に受け止めることができました。(そうだよねぇ)(なるほど)と思うことがたくさん。ただ、頭では理解できても、人間が未熟な私には、マネできないなぁ、と反省してしまうこともいくつかありました。でも、これからの人生を、ちょうどよい「匙加減」で生きていきたいなぁ、と、少し気持ちが楽になりました。「ちょうどよい」って、簡単そうで、難しい。2017/02/08