創元推理文庫<br> シャーロック・ホームズたちの冒険

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創元推理文庫
シャーロック・ホームズたちの冒険

  • 著者名:田中啓文【著】
  • 価格 ¥865(本体¥787)
  • 東京創元社(2016/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488475048

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内容説明

シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパン――ミステリ史に名を刻む両巨頭の知られざる冒険譚「「スマトラの大ネズミ」事件」と「mとd」。大石内蔵助が率いる赤穂浪士の討ちいりのさなか、雪の降り積もる吉良邸で起きた密室殺人「忠臣蔵の密室」。実はシャーロキアンだったアドルフ・ヒトラーがナチス・ドイツの戦局を左右しかねない事件に挑む「名探偵ヒトラー」。日本を訪れたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が“怪談”の数々を解き明かす「八雲が来た理由」――在非在の著名人たちが名探偵となって競演する全五編。異才が虚実を織り交ぜ纏めあげた、奇想天外な本格ミステリ短編集。/解説=北原尚彦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

137
有名な著名人たちが“名探偵”となって活躍するミステリー短編集。ホームズにルパンは原作のイメージを崩さずに、でもしっかりと田中先生らしい独創性のある筆致を織り混ぜたパスティーシュ作品。続いて実在した偉人たちで描いた3編。大石内蔵助にヒトラー、小泉八雲と三者三様に異なる作風で描く。おすすめは『名探偵ヒトラー』ホームズ大好きなヒトラーが名推理を披露しながらも、独裁者らしい残虐性もみてとれる。ヒトラーの新たな一面を同時に楽しめる物語。全編ともに捻りをきかせた面白い短編集でした。シリーズ第二弾も期待大!2022/12/15

Bugsy Malone

65
「ホームズたち」とは、ホームズを始め、忠臣蔵の大石りく、ヒトラー、八雲、ルパンの5人。絶妙なチョイスの主人公の5編の冒険。著者はあの田中啓文さん、真っ当な推理劇の筈は無いと身構えて読んだけれど、行き着く真相は駄洒落を含めて期待を裏切りませんでした。どの話も、ん?これは有りでは?と思わされてしまうのは、各主人公の下地を良く研究なされた(あとがきでぼやく程)の成果なのでしょうか。いやいや面白かったです。2017/09/30

Yuki

36
歴史上の人物を名探偵に仕立てあげた短編集。ホームズのパスティーシュ、赤穂浪士の討ち入りの際に見つかった密室殺人、シャーロキアンのヒトラーが解く謎、小泉八雲が松江で遭遇する怪談に絡んだ事件、ルパンが追うお宝。忠臣蔵と小泉八雲はけっこう真面目なネタなのにしょーもない駄洒落炸裂。ルパンに至っては「サン・ラー・タン2世」とかいい加減にして(笑)。まぁ田中啓文だからね。仕方ないね。ネタ的に本格!とは言いづらい作品もあり、あまり構えて読むものではない感じ。まぁ田中啓文だからね。2018/02/06

かめりあうさぎ

27
短中編5話収録。歴史上有名な人物(赤穂浪士、ヒトラー、小泉八雲)をホームズと絡めて描いた作品3話と、ルパン&ホームズもの2話。設定はそれぞれ凝ってはいるものの、謎解き自体は初級レベルなので気楽に読める感じでした。小泉八雲のことはあまり知らなかったので、学びながら新鮮に楽しめました。2020/08/14

マッちゃま

23
ホームズ&ルパンのパスティーシュ+偉人探偵モノ。本書と「アンデッドガール…」を購入した事で「春のホームズ&ルパン風祭り」の開催を思い付きました。ホームズモノ、忠臣蔵で起きた雪密室、シャーロッキアンのヒトラーが挑む怪人探しと盗難事件、小泉八雲の怪異探偵譚、ルパンモノと多彩で多才な短編集。氏らしい、くだらない(←褒め言葉)エピローグは思わず吹き出しました(笑)ヒトラーと八雲の登場作品が個人的にはスゴく新鮮に感じて良かったです。それにしてもヒトラーが名探偵だなんて、よくもまあ〜発想したモンだと感心しちゃいます。2017/03/04

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