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内容説明
あらゆる関係が「弱肉強食」で決まるアフリカの原野。弱ったものは瞬く間に被食の対象となる彼の地で、ライオンなどの大型肉食獣は衰えと共に最期を迎えることも多いという……。その理由は「とてつもなく不味い」から。赤茶色の乾いた大地、縦横無尽に駆ける野生動物、そしてそこに身を投じる人間……。そこでは、生きることのすべてがサバイバルだ。大自然を貫く「生」の本質とは? ひとつひとつの瞬間を、幼少期より人生の多くをアフリカで過ごした異色の経歴を持つ写真家が、貴重な写真と文章で綴る。【目次】はじめに――フィールドでの一日/CHAPTER1 アフリカについて/CHAPTER2 動物たちは日々、生き残りを懸けている/CHAPTER3 フィールドでのサバイバル術/CHAPTER4 アフリカに命の輝きを求めて/CHAPTER5 南部アフリカに見る人間と自然との関係/おわりに――なぜアフリカで写真を撮り続けるのか
目次
はじめに――フィールドでの一日
CHAPTER1 アフリカについて
CHAPTER2 動物たちは日々、生き残りを懸けている
CHAPTER3 フィールドでのサバイバル術
CHAPTER4 アフリカに命の輝きを求めて
CHAPTER5 南部アフリカに見る人間と自然との関係
おわりに――なぜアフリカで写真を撮り続けるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
79
南部アフリカを活動の場とする写真家山形豪。父の関係で11~15歳まをアフリカで過ごし、帰国子女に馴染めず、再びアフリカへ。新書であり写真集であり、本のタイトルにはいい意味で裏切られます。木陰に横たわるライオンの最期。走るチーター、睨むカバ、追いかけてくるサイ。道を横切る象。ンゴロンゴロクレーターの絶景。ヒンバ族の後ろ姿の美。~この世界は美しさに満ち溢れている。太陽が沈み、空はいつの間にか無数の星空で埋め尽くされている。心地よい疲労感と共に1日は終わりを告げる。この幸せな充足感のために私はアフリカにいる~2020/09/26
ホークス
49
著者はアフリカで小学5年から中学3年まで過ごし、紆余曲折の末に写真家になった。写真は綺麗で迫力があり、アフリカの自然と生活の今を少しだけ知る事ができる。アフリカと言えども、農業が盛んなエリアには大型の野生動物など居ないという事。象は今も象牙の為に殺されており、日本も元凶である事。広大な自然公園では外国人が豪華な施設で過ごし、公園の周囲では原住民が貧しい生活を送る。補助の元で風習を守る生活が、果たして幸福なのか?日本人も裕福な外国人側だと思うと、美しい景色も心から楽しめない。動物学者の本とは一味違う。2019/04/09
たまきら
36
「ここで出会ったから撮影したよ」と言わんばかり。スナップ感のある画です。ただ、文章の方が面白かったかなあ。「遺作になるかもしれなかったカバの写真」がツボに入ってしまいしばらくむせてしまった。お父さんのお仕事のためグアテマラやブルキナファソで過ごした幼少時代の思い出話も素敵だった。やはりお父さんの仕事でジンバブウェで生まれ育った友人が、「ここがお前の国だよ」と日本に連れて行かれ「いや違う」と思ってと言う話を思い出しました。ネコもまずいと聞きますが…旅に出たくなる本でした。2018/12/13
むっちゃん✿*:・゚
27
去年末から少しだけ新書に興味が。色々見ていたら気になるタイトル(笑)思いがけず面白い。(物凄く誉めている。)筆者が主にアフリカを拠点に活動しているカメラマン。なので電子書籍の方が良かったかなと。写真が多くて面白かった。日本では畑を荒らした猪等を駆除することが多々あるが、あるよねアフリカでは生活を脅かしたときのみ駆除が許可されている。ライオンやゾウが(笑)規模がデカイ。それでもアフリカでは重要なタンパク源だから食べることもあると。とてつもなく不味い。理由(?)を聞かされるとあー確かにな。と納得する。→2019/03/29
chatnoir
22
写真家さんのアフリカ写真とその撮影秘話。タイトルのライオンはとてつもなく不味いお話は衝撃的。ライオンもアフリカでは害獣なんだなぁ。ミイラのようにやせ細ったライオンの写真は痛々しい。肉食動物の頂点にいる存在の最後はこんなにも静かにおとずれるのか。遺作になったかもしれない一枚のお話も面白かった。まだまだ伝統ある暮らしをしている部族の女性の後姿はすごく艶やか。お母さんが獲物を取ったのを見て、駆け寄る子供チーターの姿もかわいらしかった。ポンポン跳ねて走る様子が目に浮かぶ。写真も文章も満足の一冊。2016/10/24
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