内容説明
推理力抜群で華麗に犯人を追い詰めるのに、いつも最後の最後で詰めが甘く、イケメンの後輩・横手に手柄をとられてしまう押井敬史巡査長。 そんな彼を周囲は愛ある上から目線で“惜しい刑事”と呼ぶ。 完璧に事件を解決し、不本意な呼び名を返上すべく奮闘する押井。 でも、やっぱり今日もまた……。 日本一残念な刑事が挑む6つの難事件。 腹筋崩壊の連作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
191
横溝賞の『神様の裏の顔』以来、4~5年ぶりの藤崎さん。推理力は高いのに詰めが甘くて最後には上司や同僚に手柄を横取りされる刑事・押井の活躍を描いた連作短編集は著者のサービス精神が溢れたユーモアミステリ。色々と趣向を凝らしているが、本格ミステリのファンからは非難されそうな杜撰なものもあって残念。「ミステリタッチのコメディ」と思って読めば目くじらを立てるほどではなく気軽に楽しめる娯楽作として評価は出来る。人間関係や捜査に関するリアリティはコントレベルなのが惜しいが、肩の力を抜いて読書したい時には丁度良いと思う。2019/10/18
ダイ@2019.11.2~一時休止
100
おしい刑事その1。連作短編集。初読み作家さん。どんでん返し系の展開で面白かったんですがラストシーンはえぇ~て感じ。2017/07/20
美登利
97
そこそこ面白い。だか確かにおしい!うーん、次こそは報われるのか?と気になって一気に読みましたが、あれちょいと笑えない展開になってきてませんか?1つの推理が短すぎてあっという間に解決してしまうので、そこが惜しいのか?そこもおしいのか?藤崎さんそれも掛けてるのかしら。まあ、続編が出てるので次行きましょう。「こんにちは刑事ちゃん」よりぐんと笑いが少なかったな〜。2017/06/25
雅
87
あと一歩の所までいくのに、逆どんでん返しをくらう押井刑事。可哀想過ぎて笑っちゃいけないけど笑ってしまいます。2024/03/02
さっこ
75
どっちつかずで微妙な感じ。いいところまで推理し真相に辿り着けそうなのだけれど、最後の最後に外れちゃって手柄を同僚刑事に横取りされちゃう「おしい刑事」こと押井刑事。6話全部同じようなパターンで平坦な感じがしました。それとコミカルに振り切れず少し不憫だったり嫌な気持ちになる場面もあって、あまり楽しめなかったです。2020/11/09