内容説明
ホセ・ムヒカ氏と池上彰氏からのメッセージ!
日本人はほんとうに幸せですか?
2016年4月に初来日したホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領。池上彰氏との対談が実現し、
「豊かさとは何か」を語り合った。対談はテレビでも放送され大きな話題を呼んだ。
本書ではその対談を完全収録。世界で格差と貧困の問題が深刻になる中、
私たちはどうすればいいのか? 「世界でいちばん貧しい大統領」の呼び名をもつ
ムヒカ氏からの日本人へのメッセージを、池上彰がわかりやすく解説する。
◆主な内容
●対談 池上彰とホセ・ムヒカが語り合った
「日本人はほんとうに幸せですか?」
人生で大事なのは勝利することではなく、「歩き続ける」ことです
池上解説
1 中南米に広がった反米主義、反新自由主義
2 どうして格差は広がったのか?
3 日本でも学生が立ち上がった時代があった
4 なぜ政治への参加が必要か?
Column
1 ~大麻合法化~
2 ~キューバとアメリカの仲介~
3 ~ノーベル平和賞~
4 ~オバマとムヒカ~
5 池上教授の大学講義試験から「幸せ」を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
67
「貧しい人とは少ししか持っていない人のことではなくもっと多くを渇望する人のことを言う。」日本の平均寿命は世界でもトップレベル、生産される三分の一の食料を捨て、8億人は植えている。何かがおかしい。お金に支配されない自由な時間と心が大切。政治とはすべての人の幸福を求める闘い。日本は現在教育機関への公的投資がOECD加盟国で最低。アベノミクスは雇用は増やしたが平均給与は下げた。非正規労働が原因。貧困の連鎖が教育を阻む。格差をなくすには。真の幸せとは何かを考えさせられる。政治は一人一人の意識。2017/01/27
えみ
48
「世界で一番貧しい」というキャッチフレーズで知られている、世界一有名なホセ・ムヒカ氏。質素な暮らしをして、国連会議のスピーチが注目されたウルグアイの大統領だった人。「世界一貧しい」と言われながらも本当の豊かさを知っている人。そんな彼と知見豊かな池上彰氏が語り合ったらどんな化学反応が生まれるのだろう。と気になって手にとってみた。貧しさ、豊かさとはなんだろう。本当の豊かさを知る人の話はとても興味深い。人としての豊かさを持つムヒカ氏の言葉には多くの人を引き込み、多くの人の心に響かせる力がある。素晴らしい。2024/10/21
とよぽん
30
改めて、ムヒカ氏の偉大さを感じた。大統領になるまでの経歴にも驚いた。ウルグアイの独裁政権に反発して、ゲリラ活動へ。4度も投獄され、それでも希望を持ち続けて政権を取った。ムヒカ氏が力説するのは教育の重要性だ。未来の納税者を、社会全体で育てるという価値観が根底にある。未来への投資だ。しかし、日本は「他人の貧しい子を税金で教育するのは納得できない」という狭い了見の人が多く、国は教育に財源を出し渋る。日本の未来は・・・。2018/06/20
G-dark
26
読書家としても有名なムヒカ氏。独裁政権に反抗して4回も投獄され、幻覚や幻聴が止まらなくなった当時のムヒカ氏を救ったのは読書だったそうです。ムヒカ氏は、「一日中どっぷり読書に浸りながら人間とは何なのか、自分に問いかけたのです。なにしろ、そういうことをする時間だけはたっぷりありましたから。するとある日突然、頭がぽっかり開いた感じがしました。開放的な、青く澄んだ空が頭の中に広がったのです。獄中で孤立無援の状態を経験したからこそ、いかに「わずかなもので幸せになれるか」を学んだ気がします」と語ります。本って凄い!2018/09/07
布遊
22
5ポストイット。池上さんとウルグアイムスカ前大統領の対談編と池上解説編の2部構成。*何かを買うとき、お金で買っているのではなく、そのお金を得るために費やした時間で買っている。*貧しい者とは、少ししかもっていない人間のことではなく、もっと多くを渇望する人のこと。*豊かであるのに、後退を恐れるがゆえに幸せでない。*人生で最も大事なことは歩き続けること。*教育とは「よき納税者を育てること」。=歩き続けると言うこと、わたしも大事にしていたことだから、最も大事なことあり、何だか嬉しかった。2017/06/26
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